当薬局は、薬剤師2名 事務員2名の計4名で業務しています。外来処方箋は、ほぼ院外処方箋で対応し、入院患者のみの対応となります。1日平均内服処方箋枚数は、51枚。1日平均注射調剤数は、4.8剤です。主な業務は、内服・注射調剤・院内患者への服薬指導・注射剤混注・医療物品の供給です。
調剤は、全自動分包機(yuyama PROUD)を導入し調剤にかかる負担を軽減しています。
当院で最も重点を置いている業務は薬剤管理指導で、対象者は、入院されているご利用者全員です。現在の薬剤管理指導実施率は53%です。
当院では、吉尾理事長(元東邦大学薬学部教授 2022年より当院理事長)、中谷院長の指導のもと、単に薬を説明するだけの服薬指導ではなく、抗精神病薬の投与量の減量・単剤化・ベンゾジアゼピン薬の投与量減量・副作用の軽減化を目的とし、利用者を中心に医師・看護師と話し合いより安全で社会復帰を目指した薬物療法ができるように日々業務をしています。具体的には、薬剤師が薬原性錐体外路障害評価尺度(DIEPSS)と薬の飲み心地についてはDAI-10 疾患の重症度については主観欠損症候群評価尺度(SDSS-J) 病識のチエックについては病識評価尺度(SAI-J)を用いて患者様の副作用・状態を評価して医師・看護婦に情報提供し、薬物療法に積極的に関わっています。
また処方調査も定期的に行い抗精神病薬投与量・抗パーキンソン薬投与量・抗不安薬・睡眠薬投与量をモニターしています。当院では、かなり積極的に薬物療法について医師に情報提供をしていますが医師とのトラブルはありません。医局と良好な関係が保たれていると思います。また吉尾理事長は、薬剤師外来を実施しています。
また服薬指導を少しでも効率的に行う為自動分包機制御P/Cをカスタマイズして、服薬指導業務支援ソフトとして使用しています。今後電子カルテ化されれば、服薬指導内容の開示・共有することも可能になると思われます。
将来的には、薬剤師の増員を図りながら、更に医師・看護師と活発な協議をするなかで、処方設計が出来る薬剤師をめざし、一人でも多くの利用者のリカバリーに協力できる薬局を目標にしています。