臨床研究に関するオプトアウトについて
患者様へ
弊院では、通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施します。臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用い研究等については、国が定めた指針「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づき「対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありません」が、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされております。
このような手法を「オプトアウト」と言います。オプトアウトを用いた臨床研究は下記の通りです。なお、研究への協力を希望されない場合は、研究責任者までお知らせください。
住吉病院 病院長
研究計画名
入院及び通院中の統合失調症患者における向精神薬の処方実態調査2021
研究の目的・必要性・意義
- 研究目的
- 国内の統合失調症患者に対する向精神薬の処方実態を把握することを目的とする。
- 必要性と意義
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諸外国に比べ、日本の統合失調症に対する薬物療法は、抗精神病薬の多剤併用大量処方であると言われて久しい。しかし、近年、第二世代抗精神病薬の選択肢が増加し、また、その使用方法も徐々に浸透してきているため、以前と比較して処方傾向が変化しつつある。抗精神病薬の多剤併用大量処方では、有効な薬剤の特定が困難になる、錐体外路症状のみならず糖・脂質代謝異常、心血管系副作用など生命予後に影響する身体的副作用が増加する、服薬アドヒアランスが低下するなどの問題があるが、処方実態を把握した薬剤師による処方の適正化への貢献は、これらの改善に有効であると考えられる。
研究責任者
公益財団法人住吉偕成会 住吉病院 薬局長 宇都宮 守
分担研究者
公益財団法人住吉偕成会 住吉病院 院長 中谷 真樹
公益財団法人住吉偕成会 精神科薬物療法サポートセンター:センター長 吉尾 隆