作業療法とは
作業療法とは、リハビリテーションのことを指します。小児、身体、精神、老年期の四つの領域に分かれています。対象疾病は、主に脳性麻痺、脊髄損傷、統合失調症、脳卒中などです。これらの疾病から生じた体の障害と心の障害にアプローチしていきます。
障がいをもつとその人らしい作業ができなくなります。作業療法は、その人らしい作業の再獲得、その人らしい新たな作業ができるように援助していきます。ここで言う「作業」とは、人間が生きて行う全ての行為、行動、活動(精神的、身体的)、動作を指します。
普通の人が毎日何気なくしている作業、起きる、手を伸ばして何かを取る、食事をする、歩く、トイレにいく、服を着る、風呂に入る、上手く人と接する、仕事に行くなど生活の全てのことが、障がいにより出来なくなることがあります。
こうした場合、その人らしい「作業」ができるようになるため、さまざまな作業療法手段を使って、一緒に練習をしていきます。食べる動作を練習したり、手工芸で手の運動を練習したり、散歩をして気分をかえたり、季節を感じたりなど様々です。
また、その人らしい作業の障害となる住環境を整備したり、家族と相談したり、新たな価値観の提案をしたりするのも作業療法の活動に含まれています。