統合失調症2
- 2007.11.30
- 日記
勉強会の統合失調症は第2回目になりました。 あいにくと山梨精神医学研究会の日と重なってしまいましたが、今回も多くのスタッフの方に集まっていただきました。統合失調症の基礎のおさらいをしてから、今回は少しトピックスを交えてお話しました。 1)DUP(Duration of Untreated Psychosis) 最近、ときどき耳にするDUPは日本語では「精神病未治療期間」と訳されます。 […]
甲府市の『公益財団法人 住吉偕成会 住吉病院 』の”エンパワメント”ブログ
勉強会の統合失調症は第2回目になりました。 あいにくと山梨精神医学研究会の日と重なってしまいましたが、今回も多くのスタッフの方に集まっていただきました。統合失調症の基礎のおさらいをしてから、今回は少しトピックスを交えてお話しました。 1)DUP(Duration of Untreated Psychosis) 最近、ときどき耳にするDUPは日本語では「精神病未治療期間」と訳されます。 […]
院長の勉強会は、現在疾患編に入っています。この間は「統合失調症」のその1でした。 統合失調症は、実に古い古文書によっても、その疾患の存在が想定されいた疾患ですが、その症状としては、 陽性症状:幻覚/妄想/思考の混乱/歪んだ知覚 など 陰性症状:感情鈍麻/意欲の低下/無関心/エネルギー不足 など のほかに、近年「認知機能障害」が注目されています。 認知機能障害には、注意集中、ワーキングメ […]
すみよし作業センターでは、このたび新しい商品として「名刺印刷」をはじめました。 縦配置式の定番の名刺 横書き式名刺は基本はゴシック体で、ルビ入り、明朝体とそろっています。その他の書体に つきましても、ご相談に応じさせていただきます。 もちろん、ルビはローマ字バージョンもありますし、ご自身や御社の「キーコンセプト」を右肩 […]
当法人では、毎週木曜日の夕方、時間が許す限りスタッフの皆さん向けに「院長の講義」を行っています。これまではリカバリーや支援者としてのあり方、当法人の理念などを中心にお話してきましたが、先週からはいよいよ「精神障がい/疾患編」が開始されました。 まず第1回は「精神作用物質による精神と行動の障害」でした。 もちろん、当法人の伝統である「アルコール依存症」の講義が中心でした。依存とはどういう […]
リカバリーの概念は近年のメンタルヘルス分野の基礎となる概念と思います。 「どんな状態の人であってもリカバリーすることを”信じる”こと」が何より大事だとされています。このためには、クライエントも、支援者も、双方が希望を持つことが必要になってきます。 リカバリーの段階には次のようなものがあります 1.希望 2.エンパワメント 3.自己責任 4.有意義な役割 これも、利用者の方にだけ起こることでは […]
10/29 統合失調症の認知機能のブログ の続きです。 統合失調症の認知機能障害の中でも重要視されているのがワーキングメモリーの障害です。ワーキングメモリーは短期記憶・即時記憶・一次記憶などとも言われますが、その定義は次の通りです。 ワーキングメモリー(作動記憶)とは,ある目的のために一時的に保持された後にすぐに利用されるような情報についての記憶のことである. ワーキングメモリーは単純に貯蔵された […]
精神障害をお持ちの方へのアプローチとして、心理教育だけではなく、リカバリーの概念を利用した方法が提唱されています。 それがWRAP(Wellness Recovery Action Plan)です。日本では「元気回復行動プラン」と訳されています。 WRAP はアメリカで Mary Ellen Copeland さんを中心にアメリカの当事者たちが開発したプログラムで、毎日楽しく元気に過ごし、働くこと […]
精神障害のうちでも、もっとも重要な疾患(もしくは症候群)の1つである統合失調症ですが、その症候学をスタッフのはみなさんは知っていますか? 統合失調症の症候分類は、私たちが学生だった頃は幻覚や妄想といったわかりやすい症状群である「陽性症状」と引きこもりや感情表出が鈍くなるようにみえる「陰性症状」の2つに分けられていました。 20世紀の中盤以降は薬物療法、主に抗精神病薬による陽性症状のコントロール可能 […]
住吉病院ではアルコール依存症を治療するためのアルコールセンターが活動しています。http://www.sumiyoshi-hp.or.jp/iryo4.html 日本にはいわゆる大量飲酒者/問題飲酒者といわれる人が240万人くらいいるといわれています。もともと、日本人をはじめとするモンゴロイドはアセトアルデヒド脱水素酵素の活性が低いため(なかには酵素を持っていない人もいます)が多く、アルコール分解 […]
昨日も院内勉強会をさせていただきました。今回からは院長が大切にしている「リカバリー」の概念についてお話しするシリーズです。昨日も30人のスタッフの皆さまに集まっていただきました。 医療保健福祉をめぐる近年の動向は 1.障害種別に分けない政策 2.ICFによる障害の構造を共有して、医療と福祉を再統合する 3.支援については生物学的知見と心理社会学的知見を統合してあたる 4.施設ではなく生 […]