メンターシップ

最近、(あくまで私から見て)若手の医師の方々とご一緒に仕事をさせていただけるようになりました。私は日本精神神経学会の認定医指導医でもありますが、指導医講習会でもいわゆる学術的なスキルだけを”伝授する”ことが指導ではないことが強調されています。無論、私自身もかつて自分自身が若く、未熟であった(現在も未熟ですが。。。。)頃にご指導を賜ってきた先生方には、単なる診療技術だけではないものをお教えいただきま […]

未来は予測するものではない

「未来は予測するものではない、選び取るものである」という言葉があります。 これは、有名なヨアン・S・ノルゴー氏(デンマーク工科大学教授であり、デンマークの原発拒否という国家的エネルギー哲学を形成することに大きな寄与をした学者)の言葉です。 ヨアン・S・ノルゴー氏は、1970年代から、環境的に持続可能な社会の実現のためには、現在の「高エネルギー消費社会」を「低エネルギー消費社会」へと社会自体が転換し […]

COMHBOからのお知らせ

日本社会事業大学/NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボの大島巌先生から情報を頂戴いたしましたのでご案内をさせていただきます。 ■ご案内1:コンボACT-IPSセンター連続講座2008http://www.miraclegate.com/comhbo/modules/eguide/event.php?eid=12http://ioshima.com/a/2008/09/actips2008.htm […]

アスペルガー症候群と統合失調症

高機能自閉症(アスペルガー症候群:AS)はシゾイドパーソナリティと同一視されていたりしますが、統合失調症とは認知機能の観点から差異があります。 加藤元一郎、林海香、野崎明子:アスペルガー症候群と統合失調症辺縁群における神経心理学的問題と脳画像所見。精神科治療学23:173-181 によれば、ASは認知機能の特性から対人関係の障害を起こすことがあり、興味や思考のある種の対象への極端なこだわりや柔軟性 […]

時計を作れ。

現在、法人内の各施設のさまざまな部屋には”HEART full メッセージ2008”が額縁に入れられて飾ってあります。私どもの日々の活動を支える理念として、本年から掲げられたメッセージです。 このメッセージは、法人の活動理念の中から紡ぎ出されたものですが、もともとの理念は理事長から下達されたものではありませんでした。今回の”HEART full メッセージ2008”を作る際も法人の内部で委員会を作 […]

脳が冴える15の習慣

築山節著『脳が冴える15の習慣』(生活人新書/日本放送出版協会刊)   をアマゾンで買って読んでいます。作者の築山氏は脳神経外科の専門医で、多くの臨床経験をもとにして「冴えない脳」をなおすために必要なのは、たまに行う”脳トレ”ではなく、「脳にとって良い習慣」を生活の中で身につけることだと提案しています。 1週間のうちに、気が向いた時や、決められた時間にだけ「脳トレ」を行うのではなく、生活の中で習慣 […]

科学とリカバリー

Lieberman JA,Drake RE,Sederer LI,et al.:Science and Recovery in Schizophrenia. Psychiatric Services 59:487-496,2008 最近、注目している雑誌”Psychiatric Services”の論文が目に留まりました。ネットではアブストラクトが読めます。私のはなはだあやしい英語力で読んでみると […]

第6回TEACCH勉強会のお知らせ

社会福祉法人 緑の風様では 第6回TEACCH勉強会 を主催されます。 TEACCHの理念 1.本人をよく観察し、自閉症の特性を理解することから出発する。(自閉症に人たちの「文化」= 感じ方、理解のしかた、価値観・世界観などを理解し、尊重しようとする)2.共同治療者として親と専門家の協力関係を重視する。3.詳細な評価(=アセスメント)に基づいて個別の教育プログラム/支援プログラムをたてる。4.構造 […]

アメリカの障害者保障2

アメリカの過去の動きは勉強になります。 アメリカの社会保障体制拡充に関して、SSDIは1956年に導入されました。その後対象者を拡大する改革が行われましたが、次第にSSDIの伸び率は財政を圧迫しはじめました。このため連邦政府は障害給付の拡大を抑えるために1970年代後半から1980年代初頭にかけ認定基準の運用を厳しくしましたが、給付の誤った打ち切りが生じるなど対応の行きすぎが批判されるようになりま […]

メラビアンの法則

私たちの仕事では、人との交渉がたくさんあります。 交渉ごとでは妥協も必要になってきますが、やりたいことをやっていくためには「営業」あるいは「説得」のスキルが必要です。説得のスキルとしてはさまざまな対人関係技術のノウハウがあります。SST(Social Skills Training=社会技能訓練)なんかも応用できそうです。ビジネスマナーも、こういった点に着目して構成されています。 ビジネスの分野で […]

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