摂食障害あいうえお辞典

https://faavo.jp/ishikawa/project/41

 あかりプロジェクト様は、摂食障がいからの回復に必要な支えあいを当事者の視点で考え関係者とともに実現していく団体です。

 摂食障がいは当事者が「生き地獄」と形容するほどの大変に苦しい病ですが、まだ治療法が確立されておらず、支えとなるサポート体制も全国的に不足しています。そこで、この経験をお持ちの方々が「苦しかった頃に欲しかったサポートを実際に実現しよう!」と活動をはじめられたそうです。

 今回、あかりプロジェクト様は摂食障がい理解を深める『摂食障害あいうえお辞典』を書籍化されました。以下、あかりプロジェクト様のウェブサイトより転載です。


『摂食障害あいうえお辞典』とは?

 摂食障害当事者の「周囲にこんなことをわかってほしい」「本当はこんな気持ちを伝えたい」という声を100あまりのキーワードに整理し、おのおののワードに対して「例えばこんな状態」「例えばこんな風」(言動の様子と解説)/「例えばこんな使われ方」(事例)/「例えばこんなキモチ」(奥にある気持ちの一例)を提示しています。

より多くの人たちに、摂食障害に対する正しい知識を 「摂食障害」と言うよりも「過食症・拒食症」の呼び方のほうが知られているでしょうか。ただ、その詳細はあまり理解されていません。それどころか、医療者、援助職者、家族でさえもが行動や言動にとまどいを感じることが多くあります。周囲は「何とか力になりたい」「元気になってほしい」

と願っているにも関わらず、症状や言動に対する根本的な理解に乏しいために逆に傷付けてしまうという悲劇が起こっているのです。しかし周囲が理解し受け入れることこそが、回復に向かう大きな力となります。

2011年の厚生労働省の調査では女子中学生の100人に2人が苦しんでいると推計されており、若い女性や男性にも年々増えてきています。また日本やアメリカの調査で、摂食障害の死亡率が若い女性の一般死亡率の12倍、自殺率は一般女性の200倍との報告もあり、とても深刻な病であることがお分かりいただけるかと思います。

この病、実は食べ物や体型の問題が本質ではなく、その奥には、自らのことを「わたし大丈夫!」と感じることができない苦しさが潜んでいます。

摂食障害に苦しむ人たちが減ることはすなわち、自らのことを「わたし大丈夫!」と思える人が増えていくこと。自分の生き方は自分のものさしで決める、その人本来の力を社会でのびのびと発揮する、そんな元気な人たちでいっぱいの社会をわたしたちはつくっていききます。

構成は「単語」が先頭にあり、次に「例えばこんな風」という、実際の場面の一例が紹介されて、「心の声~例えばこんなキモチ」という、ご本人の気持ちがじかの声になって掲載されています。うなづくこと、はっとすることも多くある本です。よろしかったら皆さまもお手に取り、ご覧下さい。お申し込みはこちらから→http://future-butterfly.net/s_life/books_1.html#13

NPO法人あかりプロジェクト様については下記をご参照ください
HP:「未来蝶.net」
http://future-butterfly.net/
ブログ:http://blog.canpan.info/miraichonet/

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。