ラグビー・ジャパンの戦い

ラグビー日本代表”ジャパン”は、現在ニュージーランドで開催されている第6回ラグビーワールドカップに出場しています。

ラグビーは力量差がはっきりと勝敗に現れるスポーツとされており、北半球の6カ国(シックス・ネイションズ=イングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランド・フランス・イタリア)に南半球の3カ国(トライ・ネーションズ=南アフリカ・オーストラリア・ニュージーランド)の強豪国と、それ以外の力関係ははっきりしているように思われます。ラグビー日本代表は現在世界ランキングは13位で、ワールドカップも今回を含めてすべて出場していますが、成績は20戦1勝18敗1分、今から16年前の南アフリカワールドカップでは、ニュージーランド「オールブラックス」に17-145と惨敗しています。

あれから協会の代表強化はなにかしら一貫性を欠いていましたが、オールブラックスの英雄・ジョン・カーワンをヘッドコーチに招へいして今回の大会に臨みました。

そして迎えた初戦。相手はランキング4位のフランスでした。大きな体格差、苦戦を強いられつつもくいさがったジャパンはSOアレジ選手のペナルティ・ゴールで21-25と4点差まで追い上げました。その後しばらくはいいテンポで攻めながらも、ハンドリングミスなどでチャンスをつかめないまま時間が経過しました。そしてラスト10分で3トライを許し、結局21-47で敗戦しました。

そして第2戦。オールブラックスはやはり強かった。過密日程のために初戦と大幅にメンバーを入れ替えたジャパンはほぼなすすべなく攻撃をされ続けましたが、前回より点差を縮め、小野澤選手が貴重なトライを挙げました。しかし結果は7-83。5チームによる予選リーグ突破は早くも夢と消えました。

しかし、ジャパンには「大会2勝」という目標があります。世界レベルではまだ1流といえないジャパンが、これからワールドカップの組み合わせや日程で有利な地位に上がっていくためには本大会での勝利というものが何より重要なものなのだと思います。

善戦では意味がないのです。予選リーグ残り2試合は、力の差がないカナダとトンガです。そこに全力で当たる作戦をとっているようです。まず今大会で2勝する事により次回大会の出場権をおそらく手にすることが出来ると思われており、またワールドカップでの2勝によって準強豪相手とテストマッチが組みやすくなり、強化試合が有意義にすることができるでしょう。さらに本大会の日程についても、強豪国といきなり最初に当たるような不利な日程が無くなると思います。だから残りの2試合、ぜひとも頑張って勝利してもらいたいと想いっています。

予選突破は極めて困難になったと思われますが、桜のジャージの選手たちは将来の日本ラグビーのために闘っていきます。どうか、応援してください。


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