林健太郎、引退

http://www.ventforet.co.jp/information/press/2009126.html

旅先で、ヴァンフォーレ甲府の林健太郎選手引退の報に接してしまいました。

かつてヴェルディでクレバーなプレーをして「美白のボランチ」と呼ばれていた林。いつのまにかついたニックネームはヤシケンでした。サッカーを軽んじることなく、ただの玉けりとは考えず、二手三手先を読んでのプレー、パス一本でも「いつ出すの、どこ出すの、なぜ出すの」と、とことんまで頭を使ってピッチに君臨するヤシケンは桐蔭-駒沢大、という、サッカーの王道の一つの具現者でした。

一方で、納得のいかない判定をした審判に「あいかわらずヘタだな」と大人気ないことを言って出場停止になるところなどは、明らかに師匠の李国秀氏の影響だったでしょうか。そういえば、A代表に呼ばれたときに、時の監督トルシエに「本気でかかってこい」とあおられて、本気でいって監督の肋骨を破壊したこともありました。

よみうりランドのグラウンドで話したことも、味の素スタジアムで「MAESTRO 4」のゲーフラを掲げたことも、ヴァンフォーレのキックオフミーティングで「林さんの移籍をおっかけて甲府で働くことにしました」と話しかけて驚かれたことも、すべてが自分の宝物です。

稀代の頭脳派ボランチであり、PK職人でもある林健太郎。あなたの現役を自分の目で見ることができた私は幸せ者です。できるならば、来季J1でもう一度職人PKが見たかった。

ありがとう。林健太郎。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

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(wrote:財団法人 住吉病院