自助から共助へ

全日本断酒連盟様では新しい酒害啓発リーフレットの頒布を開始されたそうです。

○家族のためのアルコール教室

酒害者の「家族」を対象とした始めてのリーフレットです。酒害者への対応の方法を含み、家族全体の回復への道筋を解説しています。新しい会員・家族や回復の道半ばの方々に最適、と定期刊行物「かがり火」に記されてありました。

○もしかしたら アルコール依存症

「酒の飲み方がおかしいのではないか」と、本人も家族も思いながら、偏見と否認のため、問題の解決をためらっている人々に、アルコール依存症者の実態を説明し、専門病院への受診と断酒会への参加を呼びかけています。

それぞれのご購入申し込みは各都道府県断酒会・連合会経由全断連事務局までお願い申し上げます。ホームページはこちらからどうぞ
http://www.dansyu-renmei.or.jp/

2009年11月1日発行の「かがり火」第154号では全断連顧問の松下武志氏の文章「自助から共助へ」が掲載され、断酒目的は徐々に自分の酒を止めることだけではなく、酒害に悩む同病者の手助けをすることもあわせて視野にいれていくようになると強調されています。そして文章は次の言葉で結ばれていました。

”断酒会員とりわけそのリーダー層は断酒継続目的を自分の酒を止めることだけにとどめることなく、他の酒害者やその支援者たち、さらには一般市民と助け・助けられしながら酒害を克服していく道、すんわち自助から共助への価値転換を図るならば、全断連は新たな興隆期を迎えることができるであろう。”

立場や組織への属性を超えて、精神的困難を得た人の回復に共通して大事にされている姿勢を読み取られ、私はまたしても先行く方からの学びを得ることができたのでした。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

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(wrote:財団法人 住吉病院