IPS:個別職業紹介とサポート
- 2007.12.29
- 日記
精神障がいをお持ちの方がリカバリーしていくための重要な要素として「働くこと」があることを以前、お話ししました。 デボラ・R.ベッカー、ロバート・E.ドレイク 著, 大島 巌, 松為信雄 , 伊藤 順一郎 監訳:精神障害をもつ人たちのワーキングライフ―IPS:チームアプローチに基づく援助付き雇用ガイド,金剛出版,2004 これは、私がここ数年でもっとも影響を受けた本のひとつです。この本の著者たち […]
甲府市の『公益財団法人 住吉偕成会 住吉病院 』の”エンパワメント”ブログ
精神障がいをお持ちの方がリカバリーしていくための重要な要素として「働くこと」があることを以前、お話ししました。 デボラ・R.ベッカー、ロバート・E.ドレイク 著, 大島 巌, 松為信雄 , 伊藤 順一郎 監訳:精神障害をもつ人たちのワーキングライフ―IPS:チームアプローチに基づく援助付き雇用ガイド,金剛出版,2004 これは、私がここ数年でもっとも影響を受けた本のひとつです。この本の著者たち […]
活動療法部ほかのスタッフの方からリクエストをいただいて「統合失調症と認知機能障害」についての特別講義をしました。 統合失調症において、認知機能障害は、幻覚や妄想といった「陽性症状」、感情の平板化や自閉といった「陰性症状」とは別の症状群を形成しており、その社会的な予後を大きく左右される、統合失調症の基本的な障害であるということができます。これは薬物療法が始まる前のE.ブロイラーやE.クレペリンと […]
Gray R,Leese M,and Bindman J:Adherence therapy for people with schizophrenia. Br J Psy 189:508-514,2006 を読みました。 統合失調症の患者さんに治療参加を促すためのアドヒアランス・セラピーというものがあります。アドヒアランスセラピーは治療者と患者が協力して治療を考え、選択していくという主義によるも […]
さまざまな社会復帰の援助や就労支援など、最近のメンタルヘルスサービスの地域展開においては、利用者(ユーザー)情報の共有化という問題が避けては通れなくなりました。しかし、これまで「守秘義務」に関しては、医療従事者の範囲内での取り扱いが主体で、たとえば平成14年度厚生労働省こころの健康科学研究事業 「精神医学における倫理的・社会的問題に関する研究」における 「地域ネットワークと守秘義務との関係に関する […]
院長の諮問をうけて発足した「情報発信委員会」では、法人の理念を抽出して、誰にでもわかりやすく伝えるための”メッセ-ジ”を話し合ってきました。委員の中から出てきた7つの候補について、このたび法人職員全体での投票が行われました。その結果をもとにして管理職会議が決定した”HEART・フル メッセ-ジ”2008 を発表します。 「私たちはすべての人への人間愛の精神を大切に、ぬくもり […]
ちまたでは忘年会のシーズンに入っています。忘年会といえば「酒を飲んで1年の垢を落とす」というイメージが強いのですが、私たちの病院では、毎年アルコールセンターで「酒なし忘年会」をやっています。今年は12月17日にとりおこなわれました。 アルコールはありませんが、たくさんの餅やおでんなどの料理が並び、回復者の方々からのお話し、ご家族からのお話しがありました。センターの会議室には法人職員も多数参加させて […]
院長による勉強会は「気分障害」に入りました。気分障害とは、うつ病性障害の群と双極性障害(昔の言葉で言う躁うつ病)にわかれます。今回はまずうつ病性障害のお話をしました。うつ病は「心の風邪」というキャンペーンで、一般的にも広く知られるようになり、障害罹患率が10%以上といわれるようになった精神疾患です。 症状のうち重要なものは「1日中気分がふさぎこんでいる」と「今まで好きだったことに対して興 […]
院内勉強会は統合失調症の第3回となりました。 統合失調症の障がいに大きく関係している認知機能障害は、社会機能にもさまざまな影響を与えます。特にワーキングメモリーと注意機能(注意維持や選択的注意)の障害の影響は大きいと思われます。 しかし、実は、精神疾患の治療に使われている薬物の中にも、認知機能に影響を及ぼす薬はたくさんあるわけです。定型抗精神病薬のほかにも、錐体外路症状を改善するための […]
世界精神医学会(WPA)は、「統合失調症と闘う世界的プログラム」を行っています。 わが国では 精神障害へのアンチスティグマ研究会 が活動しています。差別や偏見とは、自然に存在しているものではありません。それは人間たちの手によって作られたものです。ですが、作られたものはいつかはこわれるのではないでしょうか。余分なものであれば、自らの手でそれを壊し、そして新しい創造に踏み出していくことが出来るのではな […]
今日は「退院準備プログラム委員会」がありました。私たちの持っている退院準備プログラムには、(主に)長期入院されている方が地域生活に再参加するために必要なスキルのうち、どういったものを提供しているのかという分析をしてみました。 いくつかのスキルをあげていくうちに「退院についてのモチベーションをどうやってあげるか」という課題が残りました。 最近、モチベーションをあげる方法としては「モチベーショナル・イ […]