スティグマと闘う

世界精神医学会(WPA)は、「統合失調症と闘う世界的プログラム」を行っています。

わが国では 精神障害へのアンチスティグマ研究会 が活動しています。差別や偏見とは、自然に存在しているものではありません。それは人間たちの手によって作られたものです。ですが、作られたものはいつかはこわれるのではないでしょうか。余分なものであれば、自らの手でそれを壊し、そして新しい創造に踏み出していくことが出来るのではないでしょうか。今回ご紹介するコラムは、私のよく知る方が書いておられます。

http://www.anti-stigma.jp/campus/campus0706.html

こういう実践の中から私たちに勇気を与えてくれる戦友が、なにより大切な体の芯の熱をふいごのように赤々と燃やしてくれる気がします。正しい情報を公開する、いえ、情報を公開してあげるのではなく、一緒に情報をながめ、語り、変えていくことが重要なのではないでしょうか。このことをまずは自分たち自身の実践から変えていきたいものだと思います。

アメリカでは、統合失調症を得ながらもノーベル賞を受賞するまでに回復された研究者の半生を描いた「ビューティフル・マインド」という映画がアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞したとき、オスカーを受け取ったロン・ハワード監督の胸にはシルバー・リボンのバッジがつけられていました。

シルバーリボン・キャンペーン・フォー・ブレインは1993年にカリフォルニア州のJSリーシティ夫人が、知的障がい者や精神障がい者、そして脳機能障がいを持っている人への偏見を払拭するためにはじめたキャンペーンです。

「私は精神障がい者への偏見を乗り越えたいと思っています」というメッセージを自分で発信していきたいと思っています。シルバーリボンだけではなく、さまざまなところで、メッセージを伝えていくことが必要だと思っています。

シルバーリボン・キャンペーン・フォー・ブレイン in JAPAN のホームページはこちらから
 → http://www7.ocn.ne.jp/~lax/SR.html

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(wrote:財団法人 住吉病院