院長あいさつ

院長あいさつ  令和3年4月1日

 新たな年度を迎えるにあたり、ごあいさつ申し上げます。

 本日、新たに住吉偕成会の一員となった皆さま、ご昇任された皆さま、誠におめでとうございます。

 松野理事長からの訓示にもありますとおり、我が国における新型コロナウィルスによるパンデミックは第4波を迎えようとしており、今回も私どもが皆さまと直接顔を合わせて共に理事長よりお言葉を戴く式が中止となりました。本当に残念なことと感じております。

 ご昇任された皆さまにおかれましては、これまでのご経験と学びを基に、当法人の目指す「すべての人のリカバリー/回復」の推進について、引き続きご尽力をお願いしますとともにさらなるご活躍を期待しております。

 本日、新たに私どもの仲間となられたご入職者の皆さまには、「HEART・fullメッセージ2008」をよくご理解いただいて、お一人お一人がご自分らしくお力を存分に発揮して、法人と社会に貢献していただきたく、お願いするとともに期待しております。

 新型ウィルス禍で社会は不安が増大し続けています。将来への不安があり、マスメディアの誇張された情報やSNSでのデマに惑わされて心穏やかでなくなる人も少なくなく、限られた情報に基づいた「正義」によって人々は分断されています。何が正しいかについての軸を持ちにくくなった今、「心のケア」の必要はすべての人に向けられなければならない状況となった、と私は感じています。

 私たちの法人は、60年を超える精神保健福祉の実践の中で、病者や障がい者への差別には一貫して反対してきました。誰かを悪者にして排除する考えに加担することはありませんでした。

 今こそ、困難に直面しながら分断を乗り越え、回復に向けて懸命に生きることを自らの課題として、「品格」ある社会を目指して松野理事長のもと、皆さまと一緒に実践を積んでいきたいと思います。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

以上

住吉病院 院長  中谷真樹

  

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