差出磯大嶽山神社
- 2021.01.28
- 日記
ヨゲンノトリの御朱印で有名になった差出磯大嶽山神社(さしでのいそだいたけさんじんじゃ)は万葉の森万力公園北の「差出の磯」に鎮座されています。古今和歌集 「塩の山 差出の磯に 住む千鳥 君が御代をば 八千代とぞ鳴く」を始め与謝野晶子,松尾芭蕉にも詠まれた和歌の聖地だそうです。
ご祭神は 大山祗神(酒造の神と言われています)、 金毘羅神、国常立命、大巳貴命(大国主命)、少彦名命の神々が祭られているとされます。
この神社を私が知るきっかけとなった、ヨゲンノトリが初めて発見されたのは、現在の石川県だったといわれていますが、ヨゲンノトリが記された資料そのものは山梨県にあり、山梨県立博物館で保存されています。そして博物館でその資料をHPで紹介したところ一躍有名になりました。私もお正月明けにお参りしましたが、参拝の方が何人もいらっしゃり、ソーシャルディスタンスに留意しながらの参拝でした。
ヨゲンノトリが疫病退散とされているのはどうしてなのでしょうか?一つは、ヨゲンノトリが江戸時代のコレラを予言したからとされています。
ヨゲンノトリの記述がある「暴瀉病流行日記」の「暴瀉病(ぼうしゃびょう)」とは、「コレラ」のことだとされています。この文中に登場するヨゲンノトリは、「来年8月から9月に、世の中の人間の9割が死んでしまう災難が起こる」と予言しています。そして実際にこの予言の翌年の8~9月、長崎にコレラが上陸し、瞬く間に日本全土に広がっていったのだそうです。
「暴瀉病流行日記」の執筆者である喜左衛門はヨゲンノトリの予言を思い出し、藁にもすがる思いで昼夜問わず念仏を行なったところ、その甲斐あってか疫病は9月に入って収束していったそうです。これらの点から、ヨゲンノトリは疫病退散のご利益があるとされるようになりました。
神社は関東の富士見百景・山梨の歴史文化公園に選定されており、富士山と甲府盆地を見渡せます。
差出磯大嶽山神社のホームページはこちら→http://www.daitakesan.jp/
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