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リカバリーってなんだ(その1) - 公益財団法人 住吉偕成会 住吉病院

リカバリーってなんだ(その1)

お知らせ:「サポートハウスとびら」のブログができました。どうぞ皆さん遊びに行ってみてください⇒https://supportobira.blogspot.com/

サポートハウスとびらは、精神的な困難を経験した人たちの視点から法人の活動を見直そうとする部署と位置づけられています。その理念は「リカバリーを目指すすべての人を信じる心を持ち幸せを願い共に生きることで前進しよう」です。
法人では松野理事長がホームページの「リカバリーを目指して」で宣言されているとおり、”ALL for Recovery”のスローガンのもと、医療福祉の分野でリカバリー概念を志向しようとしてきましたが、その実践を行いながら、なぜ新たに部署を設置する必要があったのか個人的に考えてみたいと思いました。

専門家によるリカバリーを定義すると、リカバリーは症状の改善の先にあるということになり、なんらかの目標に到達するということにされており、これは「臨床的リカバリー」とも呼ばれています。
 RP.リーバーマンらによるもの (2005)
 ・症状の重症度が軽度より良好
 ・就労あるいは就学している
 ・自立した生活をしている
 ・社会的人間関係を維持している
 ・これが2年以上持続している
私たちの考えるリカバリーはこのような発想のものとは一致していません。アメリカでのリカバリー運動に由来するさまざまな考え方のものを源泉と考えており、その中であらわれたいくつかの意見を見てみます。

WA.アンソニーによるもの (1993 )
 疾患や障害を通して、その個人の態度、価値観、感情、目的、役割などが建設的
 に変容していく、独特の過程である。精神疾患をもつ者が、症状や障害が継続した
 としても人生の新しい意味や目的を見出し、充実した人生を生きていくプロセスで
 ある。

PE.ディーガンによるもの (1988)
 リカバリーは一つの過程、生活の仕方、姿勢、日々の課題への取り組み方である。
 それは完全に直線的な過程ではない。時にそのコースは一定せず、我々は行き
 詰まり、後戻りし、そして再び過程を再開する。願いはその人にとり意味のある
 貢献の出来る地域で生活し、仕事をし、人を愛することである。

アメリカ大統領の新自由委員会による勧告 (2003)
 リカバリーは自分の地域で生活し、働き、学び、完全に参加するプロセスのこと
 である。
 ※アメリカ合衆国政府は精神保健福祉分野での支援にはリカバリー概念を志向
   すべきであると考えています。

PW.コリガン&RO.ラルフ (2004)
 リカバリーは治療がなくても自然に生じうるものであり、適切な治療によって促進
 されるものであり、精神疾患における希望についてもう一度考えてみることである。

さまざまなリカバリーについての言説を読んでいくと、リカバリーは個人的なものであり、疾病や障害が解消することとではなく人生の再構築であり、目標を達成するのではなく過程であること、観念やスローガンではなくではなく生活そのものであること、が共通しているように考えられます。その中で、ニュージーランド政府のサービス開発計画を知りました。そこにおけるリカバリー概念はアメリカでのそれと似てはいるけれども微妙に異なっている気がしました。

ニュージーランドのサービス開発計画 Blueprint (1998)
 リカバリーとは旅行に例えると目的地そのものを示すのではなく、そこに至るまで
 の過程であり、きわめて個人的に異なるものとされている。病気や障害などで
 失ったものを取り戻してもとの状態に戻ることを意味するのではなく、障害の有無
 に関わらずある人がよく生きる(Live Well)ことを意味する。精神障害者にとって
 リカバリーは精神保健サービスがなくても起こりうるが、サービスがリカバリーを
 促進するように組み立てられていれば、よりよく達成される。これらの考え方により、
 リカバリーはすべての精神保健サービスの標準的な実践である。

※明日に続きます。


最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。


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