2年
- 2018.04.13
- 日記
一連の熊本地震の発生から今日でまる2年となります。この震災では267人の方が犠牲となりましたが、そのうち避難生活による体調の悪化などで亡くなった災害関連死と認定された人が211人となっています。
wikipediaより
弊法人からも精神科救援活動DPAT(Disaster Psychiatric Assistant Team)の山梨県班第3班として、5名がさる5月5日から5月9日まで、熊本県宇土市で活動を行いました。
私たちは災害の支援をさせていただくことで多くのことを学ばせていただきました。自らも被災されながら、地域の方々のために活動を続けておられる宇土市医師会の先生方や行政の方々の姿に、医療者としての自らの原点はなにか、人として生きるということはどういうことなのかを自問し、勇気づけられました。自らの経験から学んだことを次の人につないでいき、多くの方々の心の平安に貢献したいと思うようになりました。
現在でも仮設住宅や民間の賃貸住宅を借り上げたみなし仮設住宅などに入居している方々は3万8112人にのぼります。自力では住宅を再建できない方々のための災害公営住宅は、1735戸が計画されているのに対してし、設計・工事に着手したのはまだ1049戸にすぎません。
現在、2020年のオリンピックやリニア新幹線や新たな学校建設についての情報がたくさんメディアをにぎわせていますが、同じ国の中でいまだ困難の中にある仲間のことを今一度思い起こす日としたいと思います。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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