リカバリーをめざす退院促進と地域生活支援
- 2011.03.25
- 日記
中北保健所で精神障害者地域移行促進強化事業の一環としての「市町・相談支援事業職員のための地域移行に関する理解促進のための基礎研修会」の研修会講師としてお招きをいただき、サポーター3人の方と講演をしてきました。
今回は、講演時間を2つにわけて、私が退院促進と地域移行支援が、サポートの対象となる方のリカバリーに着目して行っていただくと支援を提供する側も利用する側も元気になれるという話をさせていただき、その後3人のサポーターの方から「入院をしないですむようになった体調管理についての取り組み」「自分だったらこんな支援がしてほしい」「まだ情報とつながっていない人への情報の伝え方について」といった内容でそれぞれご報告をいただきました。
法人を利用しておられる方々からグループが広がっている「アトムズ甲府FC」「ふれあいグループ」の活動についてもご報告がありました。それぞれの方が、リカバリーのために必要な希望について話してくださり、今は希望が見えていない方にもそれが見つかる手助けをして行くこと、その人の生き方を他人が決めるのはよくないことを協調しておられたような気がしました。「ふれあいグループ」についてのメッセージをご紹介します。
ふれあいグループ —— getting better ——
住吉病院の患者が集まってできたグループです。音楽を愛し、音楽で地域や色んな人達と繋がって行こうと、ささやかではありますが前向きに希望を持って、これからの展望を話しています。精神疾患を抱えて生きるということは大変ですが、希望を持って、生活のしづらさや生きづらさを抱えながら、お互いに切磋琢磨して向上しようと、getting better という言葉をモットーとすることにしました。英語でだんだんよくなるという意味です。一生薬を飲み続けたり、自分の病気とつきあうことを不幸だと考えたくないのです。
病気であってもできることはたくさんあります。一日一日を大切に生きて、今日より明日、明日よりあさってすこしづつ向上したいのです。そして、生まれてきたことに意味があり、人生を楽しく生きたいのです。病気になったからそこで人生が終わるわけではありません。そこからがスタートだと考えたいのです。苦しいこともたくさんあるでしょう。
でも、苦しいことがあるから楽しいこともあるのです。病気にならなければ解らなかったこと、気付かなかったこと、出逢わなかった人たち。そういうものを大事にしたいのです。私達の音楽を聞いて、元気になって下さる方があれば、できる範囲で出張もします。
音楽は人を癒します。そして心を豊かにします。一緒に楽しい時間を持ちませんか。どうか、私達の音楽を聴いてください。
もう1つのグループ、アトムズ甲府フットサルクラブのブログはこちらです→http://atomskofu.blogspot.com/
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
-
前の記事
ふれあいグランドゴルフ大会を開催しました 2011.03.24
-
次の記事
研修会アンケート 2011.03.28