IPS勉強会でお話しました

先日、第8回IPS勉強会が開催されました。今回は第11章で、私が報告を担当させてただきました。若干担当部分が短かったので、これまでのおさらいも含めてお話しさせていただきました。

IPSにおける就労支援専門家(Employment Specialist:ES)の活動は非常に多岐にわたっています。

   

クライエントの支援に関しては、ESを含むチームとしてワンストップ(他所への紹介任せにしない)ことが重要です。他機関との協調を行いつつも、IPSユニットはあくまでサービス提供機関の中であることが望ましいわけです。 

エビデンスに基づく実践は6つが認定されていますが、わが国でも次第にこれらの実践を導入しようとする試みがあります。自国の環境に適用できるかどうかのアレンジが重要ですが、一方でフィデリティ(根本概念からの逸脱を制限すること)の維持も介入効果の保障には必要です。

  

ちなみに、SMI(Severe Metal Illness)へのSSTの介入効果は明確ではないとする意見があります。その一方で、現在では認知機能のリハビリテーションが注目されており、Cognitive Remediation などの研究が特に就労との関係において多数行われつつあります。今後、SMIをお持ちの人々への就労支援はますます医療サービス色を濃くしたものに変化していくのかもしれません。

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(wrote:財団法人 住吉病院