働いて元気になる!in埼玉県病院薬剤師研修会

  

さる2月5日、埼玉県病院薬剤師会の第13回精神科薬物療法勉強会にお呼びいただきました。午前中は病院の同僚でもある東邦大学薬学部の吉尾隆先生で、私は午後から「就労支援と精神科薬物療法 IPS(individual Placement and Support)」についてお話しさせていただきました。会場には約100名の熱心な薬剤師の先生方がお集まりになっていました。誰もが働くチャンスがある、とすれば、支援の方向性は働きたい方が働けるようにそろえていくことが必要であり、薬物療法に関しても認知機能に影響の少ない処方を考えていくことが大切であるという、私の考えをお聞きいただき、その上でIPS援助付き雇用に関するプレゼンをさせていただきました。

  

例によりまして、アンケートを取らせていただき、ご回答をいただいた皆さまのうち、ブログでのご紹介をお許しいただいたものの一部を掲載させていただきます。今回はほんとうに多くの方からフィードバックいただき、心よりお礼申し上げます。

・とても面白くて時間の経過を忘れさせる程、あっという間でした。
・働くという事を基準に薬を選択するという考えは今までになかったので参考になりました。
・最後のビデオ感動しました。働くことの大切さを再認識しました。
・「ひとりひとりの職場選び」の項目をみると、皆さんご自分の強みを活かしてがんばっていらっ
 しゃるのだなぁと思いました。
・薬剤師の立場から、就労支援という事には関われないと思っていました。何らかの力になれる
 のではないかと思えて、勉強になりました。
・働くことはやはり大切なのだと思います。
・障がいをお持ちの方が働くことが出来る職場が今まで以上に増えて、偏見や差別のない社会
 になることを望んでいます。
・働きたいと思う気持ちや、仕事がうまくいかないことがあるのは、自分も同じです。
・医療が本人と一体になって取り組んでいることに素晴らしさを感じました。
・薬剤師は薬物療法について学ぶ機会は多いが、退院後の患者の生活面に係る事は少ない。
 チーム医療の一員としてこのようなお話を伺う事が出来有意義だった。
・とりあえずやってみる!ということ。それによって何か新しいことが分かるということもあるん
 だなと思った。
・生かせる機能を活用することはだいじだとおもいます。
・認知機能を阻害しないようにできるだけ減薬する必要があることを学びました。副作用がなく、
 アドヒアランスがよいだけではQOLは改善しないので積極的に関わりたい。
・障害のある方も普通に働けるようになることは本当にすばらしいことだと思う。しかし、そのため
 には働ける仕事があるのか、地域、社会の理解が得られているのか治療(精神科の場合特に
 薬物治療)が働くことの障害にはなっていないのか様々な問題が多い。薬剤師としては働ける
 薬物治療を標準化できたらいいなと思う。
・(障がいをお持ちの方が働くことについて)人として当然の要求だが、支援体制が弱い。
・住吉病院での就労支援のモデルはすばらしいと思いました。
・IPSを勉強してみたいと思いました。
・本人も周囲もwin-winの関係が良いですね。
・働きたい人の応援は、私も医療機関のバックアップがあるほうが良いと思います。
・さらにIPSの勉強をして、当院でも参同してくれるスタッフがチームを組めたら、是非にも見学
 させていただけるでしょうか?
・誰でも気持ち良く働けることが重要だと思います。
・薬剤師の勉強会で行われえいる、通常の勉強会とは全く異なった内容で、たいへん勉強に
 なりました。
・今までの「回復」とは退院がゴールの感がありましたが、実際の「回復」とはやはり働いて社会
 参加ができることだと思います。当院でも作業所などありますが、障がいをお持ちの方が働ける
 場所はまだまだ少ないと思います。ただ、薬剤師として何ができるのか、なかなかわからないと
 いうのが実際のところです。夢をかなえるためにどうサポートできるのか、考えたいと思います。
・ビデオに出演している人たちの生き生きとした笑顔に感げきした。
・働くことを希望している方は多いですので、ぜひ、働ける環境が増えていくことを期待します。
・がんばって下さい。
・障がいを持った方と一緒に働いた事はないので、実際どんな感じなのかわかりませんが、
 ご本人のやる気があれば問題は全くないと思います。
・遠いですが、新潟県でもご講演お願いします。

※お写真の一部は、個人情報保護の観点から修正を加えている部分があります。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。