デポ剤による維持療法
- 2008.09.26
- 日記
精神科薬物療法では、持効性注射製剤(デポ剤)が使用されることがあります。いったん注射をすると2~4週間、薬の効果が持続するということから、かつては「入院していて、薬を飲むことを嫌う患者」を対象として使用されてきた向きがあります。 しかし、デポ剤の本来の使い方としてはその方法は間違っています。 1.再発性の精神病症状があること2.抗精神病薬による治療歴があること3.治療者との間で治療を継続する意思が […]
甲府市の『公益財団法人 住吉偕成会 住吉病院 』の”エンパワメント”ブログ
精神科薬物療法では、持効性注射製剤(デポ剤)が使用されることがあります。いったん注射をすると2~4週間、薬の効果が持続するということから、かつては「入院していて、薬を飲むことを嫌う患者」を対象として使用されてきた向きがあります。 しかし、デポ剤の本来の使い方としてはその方法は間違っています。 1.再発性の精神病症状があること2.抗精神病薬による治療歴があること3.治療者との間で治療を継続する意思が […]
最近、(あくまで私から見て)若手の医師の方々とご一緒に仕事をさせていただけるようになりました。私は日本精神神経学会の認定医指導医でもありますが、指導医講習会でもいわゆる学術的なスキルだけを”伝授する”ことが指導ではないことが強調されています。無論、私自身もかつて自分自身が若く、未熟であった(現在も未熟ですが。。。。)頃にご指導を賜ってきた先生方には、単なる診療技術だけではないものをお教えいただきま […]
「未来は予測するものではない、選び取るものである」という言葉があります。 これは、有名なヨアン・S・ノルゴー氏(デンマーク工科大学教授であり、デンマークの原発拒否という国家的エネルギー哲学を形成することに大きな寄与をした学者)の言葉です。 ヨアン・S・ノルゴー氏は、1970年代から、環境的に持続可能な社会の実現のためには、現在の「高エネルギー消費社会」を「低エネルギー消費社会」へと社会自体が転換し […]
日本社会事業大学/NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボの大島巌先生から情報を頂戴いたしましたのでご案内をさせていただきます。 ■ご案内1:コンボACT-IPSセンター連続講座2008http://www.miraclegate.com/comhbo/modules/eguide/event.php?eid=12http://ioshima.com/a/2008/09/actips2008.htm […]
高機能自閉症(アスペルガー症候群:AS)はシゾイドパーソナリティと同一視されていたりしますが、統合失調症とは認知機能の観点から差異があります。 加藤元一郎、林海香、野崎明子:アスペルガー症候群と統合失調症辺縁群における神経心理学的問題と脳画像所見。精神科治療学23:173-181 によれば、ASは認知機能の特性から対人関係の障害を起こすことがあり、興味や思考のある種の対象への極端なこだわりや柔軟性 […]
現在、法人内の各施設のさまざまな部屋には”HEART full メッセージ2008”が額縁に入れられて飾ってあります。私どもの日々の活動を支える理念として、本年から掲げられたメッセージです。 このメッセージは、法人の活動理念の中から紡ぎ出されたものですが、もともとの理念は理事長から下達されたものではありませんでした。今回の”HEART full メッセージ2008”を作る際も法人の内部で委員会を作 […]
築山節著『脳が冴える15の習慣』(生活人新書/日本放送出版協会刊) をアマゾンで買って読んでいます。作者の築山氏は脳神経外科の専門医で、多くの臨床経験をもとにして「冴えない脳」をなおすために必要なのは、たまに行う”脳トレ”ではなく、「脳にとって良い習慣」を生活の中で身につけることだと提案しています。 1週間のうちに、気が向いた時や、決められた時間にだけ「脳トレ」を行うのではなく、生活の中で習慣 […]