酒なし忘年会

ちまたでは忘年会のシーズンに入っています。忘年会といえば「酒を飲んで1年の垢を落とす」というイメージが強いのですが、私たちの病院では、毎年アルコールセンターで「酒なし忘年会」をやっています。今年は12月17日にとりおこなわれました。 アルコールはありませんが、たくさんの餅やおでんなどの料理が並び、回復者の方々からのお話し、ご家族からのお話しがありました。センターの会議室には法人職員も多数参加させて […]

気分障害1

院長による勉強会は「気分障害」に入りました。気分障害とは、うつ病性障害の群と双極性障害(昔の言葉で言う躁うつ病)にわかれます。今回はまずうつ病性障害のお話をしました。うつ病は「心の風邪」というキャンペーンで、一般的にも広く知られるようになり、障害罹患率が10%以上といわれるようになった精神疾患です。      症状のうち重要なものは「1日中気分がふさぎこんでいる」と「今まで好きだったことに対して興 […]

統合失調症3

院内勉強会は統合失調症の第3回となりました。   統合失調症の障がいに大きく関係している認知機能障害は、社会機能にもさまざまな影響を与えます。特にワーキングメモリーと注意機能(注意維持や選択的注意)の障害の影響は大きいと思われます。     しかし、実は、精神疾患の治療に使われている薬物の中にも、認知機能に影響を及ぼす薬はたくさんあるわけです。定型抗精神病薬のほかにも、錐体外路症状を改善するための […]

スティグマと闘う

世界精神医学会(WPA)は、「統合失調症と闘う世界的プログラム」を行っています。 わが国では 精神障害へのアンチスティグマ研究会 が活動しています。差別や偏見とは、自然に存在しているものではありません。それは人間たちの手によって作られたものです。ですが、作られたものはいつかはこわれるのではないでしょうか。余分なものであれば、自らの手でそれを壊し、そして新しい創造に踏み出していくことが出来るのではな […]

動機付け面接

今日は「退院準備プログラム委員会」がありました。私たちの持っている退院準備プログラムには、(主に)長期入院されている方が地域生活に再参加するために必要なスキルのうち、どういったものを提供しているのかという分析をしてみました。 いくつかのスキルをあげていくうちに「退院についてのモチベーションをどうやってあげるか」という課題が残りました。 最近、モチベーションをあげる方法としては「モチベーショナル・イ […]

統合失調症2

勉強会の統合失調症は第2回目になりました。 あいにくと山梨精神医学研究会の日と重なってしまいましたが、今回も多くのスタッフの方に集まっていただきました。統合失調症の基礎のおさらいをしてから、今回は少しトピックスを交えてお話しました。      1)DUP(Duration of Untreated Psychosis)   最近、ときどき耳にするDUPは日本語では「精神病未治療期間」と訳されます。 […]

統合失調症その1

  院長の勉強会は、現在疾患編に入っています。この間は「統合失調症」のその1でした。     統合失調症は、実に古い古文書によっても、その疾患の存在が想定されいた疾患ですが、その症状としては、 陽性症状:幻覚/妄想/思考の混乱/歪んだ知覚 など 陰性症状:感情鈍麻/意欲の低下/無関心/エネルギー不足 など のほかに、近年「認知機能障害」が注目されています。 認知機能障害には、注意集中、ワーキングメ […]

名刺印刷始めました

すみよし作業センターでは、このたび新しい商品として「名刺印刷」をはじめました。          縦配置式の定番の名刺        横書き式名刺は基本はゴシック体で、ルビ入り、明朝体とそろっています。その他の書体に   つきましても、ご相談に応じさせていただきます。                       もちろん、ルビはローマ字バージョンもありますし、ご自身や御社の「キーコンセプト」を右肩 […]

アルコール依存症

当法人では、毎週木曜日の夕方、時間が許す限りスタッフの皆さん向けに「院長の講義」を行っています。これまではリカバリーや支援者としてのあり方、当法人の理念などを中心にお話してきましたが、先週からはいよいよ「精神障がい/疾患編」が開始されました。 まず第1回は「精神作用物質による精神と行動の障害」でした。       もちろん、当法人の伝統である「アルコール依存症」の講義が中心でした。依存とはどういう […]

リカバリー2

リカバリーの概念は近年のメンタルヘルス分野の基礎となる概念と思います。   「どんな状態の人であってもリカバリーすることを”信じる”こと」が何より大事だとされています。このためには、クライエントも、支援者も、双方が希望を持つことが必要になってきます。 リカバリーの段階には次のようなものがあります  1.希望 2.エンパワメント 3.自己責任 4.有意義な役割 これも、利用者の方にだけ起こることでは […]

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