大人になってみた夢。

夜、自宅で仕事をしていてつけていたテレビ番組に、吸い込まれました。

フジテレビ系 NONFIX 大人になってみた夢。~日光にアイスホッケーチームがある~
http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/f568.html

いつのまにかマイナースポーツになってしまった。アイスホッケー。かつて日光には古豪といわれた企業チーム「古川電工」がありました。しかし、企業のスポーツからの撤退という大きな流れのなか、古河電工アイスホッケー部も例外ではなく、本社による業務リストラの一環として、廃部が決定したのでした。

日光の地でアイスホッケーを愛する、市民や選手たちは市民クラブとして存続することを選択しました。それがHC日光アイスバックス。しかし現実は厳しく、累積赤字は1億円にのぼり、毎年のようにチーム消滅の危機が訪れ、選手は薄給や給料遅配に苦しみながら、それでも現役にこだわり続けました。

そんな時、2007年3月からにアイスホッケーとは無縁のサッカー評論家セルジオ越後氏たちが会社を新たに設立してクラブを存続させるための活動を開始しました。セルジオ越後氏は辛口のサッカー評論家として知られていますが、ユース世代や夢を追いかける若者には応援をしてくれる人です。

テレビでは、新会社の取締役も選手も、役割や肩書きや手順にかかわらず、社長が自ら車を乗り回し、アイスバックスを宣伝してもらおうとひたすら「営業」してとことん働いている姿がありました。かつてクラブを手放した会社にも営業に出かけて支援ではなく「法人会員」として応援してもらうことのみをお願いすることなど、メンツのようなことを考えていてはできないことだと思いました。「すべてはアイスバックス存続のため」が徹底していました。もちろん、クラブ存続というミッションのために働く先には、彼らの目指している理念・夢である「地元に真に成熟したスポーツ文化を築く」ことがあるわけです。

似ています。 私たちの地元のサッカークラブが消滅しそうになった時に地元の人々が立ち上がった時のことに。地元が支え、クラブに元気をもらって夢を目指し続けていられることに。

セルジオ越後は日光に引っ越して、他に住むところはもはやなく、これ以上の仕事もないだろうと語ったそうで、株主総会でのあいさつでも「バックスに金を突っ込んで金がなくなったら、株主のところに飯を食いに行く」と話したといいます。

スポーツと地域にかける熱い想いにふれて、元気が出ました。ぜひ日中の時間帯に再放送してもらいたい番組です。

HC日光アイスバックスのHP →http://www.icebucks.jp/

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(wrote:財団法人 住吉病院