山容病院コロナ感染症を乗り越える
- 2020.12.30
- 日記
去る12月3日、私の知人の勤務する山容病院 【山形県酒田市 医療法人 山容会・精神科病院】酒田市の病院 (sanyokai.jp)で新型コロナウィルス感染症が発生してクラスターになりました。先方ではすでにさまざまな感染症対策を講じておられていたのですが、感染症防護用のキャップが不足しているということをSNS経由で知り、当院でも備蓄していたキャップが追加購入できることがわかりましたので、持ち分を急遽先方に送ることにしました。
【感謝】マスクのご寄付をいただきました! | 公益財団法人 住吉偕成会 住吉病院 (sumiyoshi-kaisei.jp) でご紹介しましたが、当院でも、マスクが不足していた頃、関西の「創作サポートセンター」の人びとからたくさんのマスクをご送付いただいて、入院中の患者様に配ることができました。その後、東京にある有名なキャンディショップ「パパブブレ-papabubble【公式】さまから、奮闘しているスタッフ向けに500袋ものキャンディをプレゼントしていただいており、支援のありがたさが身にしみていました。そして、何か機会があれば自分たちでもできることをしようと思っていたのでした。
同じメンタルヘルスの病院で働く仲間として、メッセージも添えて送ることにし、職員の通路に寄せ書きボードを掲示するようにしたところ、またたくまに書き込みで埋まりました。山梨で疫病退散の絵として有名になった「ヨゲンノトリ」の御朱印もつけてありました。
その動きを知ったのが、法人の中でクラブハウスモデルを目指し活動しているサポートハウスとびら (supportobira.blogspot.com)の人たちでした。6月にいただいたマスクを入院している一人一人に配布してくれたのはこの部署の人たちだったのですが、「スタッフの人にキャップを送るんだったら、入院している人たちにも何か送りたい」「入院している人たちがご苦労されているのを私たちは知っています、応援しています、と伝えたい」と、ホームページで山容病院に入院されている方々のおおよその人数を調べて、7月のマスク配布後にも届けられていた不織布マスクを送りました。スタッフの送ったキャップと同様に、精神的な困難の経験を持つスタッフや入院中の人からは、まだ会ったことのない仲間の人たちへのメッセージがつけられました。
その後、無事に先方に届いたとご連絡いただきましたが、メッセージはきれいに装丁されて先方の皆さまの読めるところに掲示していただけたそうです。お心遣いに感謝します。
そして、山容病院では一致団結して活動された結果、さる12月29日にクラスター終息宣言をされました。本当におめでとうございます。この間の地域からのさまざまな支援や、行政による差別阻止のための力強いサポートも、素晴らしいもので、学ばせていただきたい酒田市の皆さまのご活動でした。
弊法人でも、警戒を怠りなくこれからも感染症予防活動を続けてまいる所存です。
最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。
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