負けるもんか@2018

精神的困難の経験がある人が働くことを支援し始めた頃、「弱い人たちに労働を強いるなんて、あなたはなんてひどい人なんだ」といわれて悔しい思いをしました。

働いて元気になっている自分の勤務先での同僚と講演活動をした時に「まるでサーカスですね」といわれて、自分にがっかりしました。

配慮があれば働くことのできる人々と一緒に働くことを進めていこうとしたら、「病人ばかりかわいがらないで欲しい」といわれて、しょんぼりしました。

就労支援の方法論の違いから、スタッフが転職していき、つらい思いをしました。

地域スタッフの方々とのカンファレンスで「この人が働けると思う人いますか」といわれて、手を上げたら、私とご本人だけで、自分の非力を突きつけられました。

「いつか、きっと一緒に働きたい」と目標を同じくしていた仲間を失い、自分を責めました。

そんな中でも、少しずつ、私の周りでは障がいをお持ちの方の雇用が進んでいっているといわれました。

自分の法人が続けている障がい者雇用に関する取り組みに行政機関から感謝状をいただきました。

そうして、世の中はすこしずつ変化していっていると信じていました。

ですが、感謝状を出してくれた行政機関を含めて、多くの行政機関では障がい者雇用率のカウントが正規の手続きを経たものではなかったことを知り、むなしい思いをしました。

多くのメディアは働いている人々についての報道で「水増し」という表現で、数値をカウントする過程のルール違反を指摘しましたが、一人一人の働く人生がモノのように扱われているように感じられて、悲しい思いをしました。弊法人は、これからも「働いて元気になる」と決めた人への支援を続けていきます。


最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。