テンモーパン@アナンタヤ

弊法人で毎月開催しているIPS援助つき雇用勉強会の7月は、タイ料理屋「アナンタヤ」で食事をしながら今後の勉強会の方向性を語り合いました。

今シーズンは「高次脳機能障害」をお持ちの方の就労支援について学びを深めていったのですが、読了してからの感想は「IPS援助つき雇用勉強の考え方は、高次脳機能障がいをお持ちの方の就労支援とあまり違いはない」ということでした。支援を仕事にしている人たちがご本人の回復を信じること、できることを伸ばし、不足していることに関しては実際の行動によって評価していくことなどをあらためて確認しました。

今回は、あらかじめ「アナンタヤ」のおかみさんに「タイ式の味付けでお願いします」とスタッフから申し入れがしてあったため、最初のソムタムがとてもいい感じで、パッパブーン・ファイディーン(空芯菜炒め)、ヤムウンセン(春雨サラダ)、ゲーンペッ(赤いカレー)、ラーブヌア(辛い豚肉ミンチのサラダ)、ト-ドマン・クン(えびミンチの揚げ物)にカオニャオ(蒸しもち米)などを出してもらいました。全体に甘くて辛くてしょっぱく酸っぱいというタイ料理の4要素がしっかり反映されていました。最近女子に人気のパクチーも自家製だとかでたっぷりと提供されていました。

最後に支配人さんが「自家農園のスイカをデザートに出します」と言ってくださいました。私はスイカと言えば、タイで熱い日中によく飲まれている「テンモーパン」というスイカのスムージーが飲みたいと思い、おかみさんにお願いしたのですが「ジューサーがない」ということでちょっと残念だけどしかたがないですね、とお話ししました。

すると、奥から氷を削る音がしてきたではありませんか!そしておかみさんはスイカをカットしておそらく食材をまぜるフードプロセッサーを使ってテンモーパンを作って出してくれたのです!あまりたくさん作れなかったということで、ボウルで提供されたのですが、みんなで分け合っていただきました。スムージーよりも氷のつぶつぶが目立つものでしたが、おいしい!!

なによりおかみさんの心遣いがとてもうれしかったです。完全ではないかもしれないけれど、目の前の誰かのために自分のできることをしようとしてくれる姿勢が、私たちの仕事で必要なものと同じだと感じて、みんなでわけあっていただきました。

IPS援助つき雇用勉強会は8月はお休みして新しいシーズンは9月の第4火曜日にまた住吉病院で開催予定です。今度読み進めていく予定なのはこの本です。皆さまとまた深めてまいりましょう。

サラ・スワンソン 、デボラ・ベッカー 著, 林 輝男 編集, 翻訳:IPS就労支援プログラム導入ガイド -精神障がい者の「働きたい」を支援するために 。星和書店


最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。