リカバリーフォーラム2013

リカバリーフォーラム2013のシンポジウムで、同僚と一緒にシンポジストとして参加してきました。

  

会場となった帝京平成大学池袋キャンパスには専門職、当事者、ご家族、メンタルヘルスに興味のある市民の方々、報道、さまざまな人々が集まっていました。私たちはシンポジウム「リカバリー志向サービスへの転換」で話をさせていただきました。

話をするにあたり、私と同僚の間では「ピアの人=当事者」という位置付けが、同僚として働くときのさわりになると考えていたので、「ピアサポート」とは人と人の関係性に他ならないという観点から対話する姿を見ていただこうということで、原稿を読み上げる形式ではなくライブ感を出して対話をするところを見ていただきました。

同僚とお話ししたことは次のような内容でした。

・「ピアサポート」は人間関係のシステムなので、「ピアの人」は「障がいを持つ人」と同じ意味とは
 考えていないこと
・障がい枠での募集ではなかったが、面接で「自分の強み」として精神的困難の経験を語ったこと
・精神科医療ユーザーとしての経験ではなく、精神科医療に対する情熱が評価されて就職したこと
・自分がされて嫌だったことを自分が支援している方にはしない、ということで経験が生きている
・一方で、「してもらいたい支援」の内容は人それぞれなので、自分の経験がすべてではないこと
・ピアサポートをすすめていくためには、常日頃の関係性が重要であること
・同僚としてピアサポートから相互に学ぶことが大きかったこと
・自己決定が重要であるが、自分のことを自分で決められないときのサポートについて考えておく
 ことは自分にとってもサポーターにとっても大切であること

私たち以外のシンポジストの方々のご発表からも多くの学びと気づきがありました。そして会場からのご発言も活発にあり、全国津々浦々でリカバリーをキーワードにした活動が広まっていることを実感できたシンポジウムでした。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。