働いて元気になる!日精看中堅のための研修

私は日本精神科看護技術協会での講義を担当させていただいていますが、今回は6月16日に品川の研修センターで中堅の方々のための1日講師として精神疾患論と最近のトピックについてお話しいたしました。

  

精神疾患は今年DSM-5が発表されたこともあり、診断の枠組みが変わっていくであろうこと、診断がどのように変遷しようとも、目の前で困難を乗り越えようと努力している人をサポートしていくことについて、精神科看護は18世紀の鉄鎖解放のころからかわらぬ熱いスピリットを持つ人々の活動であることなどをお話しいたしました。

さて、恒例によりまして「最近のトピック=IPS援助付き雇用について」に関するご参加者の皆さまからのフィードバックのうち、掲載可能のお許しを得たものの一部をご紹介いたします。

・実際私たちが障がいを持った方と働く機会がないため、現実的にはどうなのかまだ分からない
 点が多いが、サポートの上で働くことができることは嬉しいことだと思う。

・自分の中でも一種の偏見みたいなものがあったのかな、と気づかされました。

・自分の実感としても、社会の中で必要とされることが自分を支えてくれていると思います。

・当たり前の権利。彼らが働ける様、私達も努力しなければいけないと思います。

・現段階では難しいことも沢山あると思うが、小さな事からでも、何か始めたいと思いました。

・障がいを持った方が働くことは大変望ましいと思いますが、まだ受け皿が整っていないように
 思います。

・働きたいと思う気持ちは「あたりまえ」の事と思います。それをサポートしたいと思います。現状の
 壁は・・・自分の中にある壁を見つけました。

・自分も迷信にとらわれていたことに気がつきました。

・医療者の私達が夢を持って(現実性も見極めて)、あきらめてはいけない、除外基準はないんだ、
 ということを思い出させてもらいました。
・医療観察法病棟に入院されている対象者は「働きたい」と思っていても、対象行為を行った過去
 から、まず治療(内服を続ける、通院すること)が第一とされている風潮があります。今日聴けた
 話を対象者に話して、少しでも希望を持ってもらえたらな、と思いました。

・障がいを持っている人が働くことはとても良いことだと思う。しかし、それによって仕事の作業効率

 が低下したり、他のスタッフへの負担が増えることは避けてほしいと考えてしまう。

・病棟Nsで退院がゴールだと思っていましたが、患者さんにとってはゴールではない事を改めて
 気づかされました。人生の目標をきく事はとても大切で重要だと感じました。

・障がいがあっても、その人が出来ることを見つけ出し仕事に活かせるよう支援していくことが大切
 だと思います。

・障がいを持っている、いないに関わらず、生きていくうえで、役割ややりがいは必要不可欠だと
 思っています。

・成功したケースだけではなく、上手くいかなかったケースは、どう対応したのか、そのあたりも
 聴いてみたかったです。

・すごくすごく勉強になりました。今後も精神科で働き続けたいと思いました。

・病院で勤めていると、悪い状態の患者さんしかみれないので、実際に回復して就労されている
 方々の存在を知り、希望がもてた。

・ビデオを見て感動しました。中に書いてある文章が、その通りだな、とひびきました。


JR山手線の緑電車50周年だそうで、品川駅で記念電車に遭遇しました!

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。