なでしこジャパン、ロンドンの戦い4

ロンドンオリンピックに参加しているサッカー女子日本代表は、いよいよ本当のメダルをかけた戦いを始めました。その決勝トーナメント第1戦、すなわち準々決勝の対戦相手はブラジルでした。前半開始後すぐに大野選手のシュートがありましたが、その後は4-3-3のフォーメンションでスタートし、前に人数をかけて攻勢をかけてくるブラジル相手に防戦一方になりました。ブラジルは男子代表と同様にテクニックが高く、ボールポゼッションで日本を圧倒し、コーナーキックを次々と放り込んでチャンスを演出しました。しかし20分になる頃から、少しずつプレスがきくようになった日本は、立て続けにシュートをはなち、流れを引き寄せ始めました。

そして前半27分、早いリスタートから抜け出したエース大儀見選手がキーパーとの1対1を冷静に流し込んで、今大会初ゴールで先制しました。

後半は、開始からブラジルの波状攻撃が延々と続き、シュートの雨が降らされて日本は防戦一方の時間帯になりました。澤選手が相手のエース、マルタ選手にタイトにつく役割を取っていたために中盤の底に厚みがなくなり、セカンドボールをつなげない状態になりましたが、後半28分にカウンター一発!大儀見選手の素晴らしいポストプレーから大野選手が値千金の今大会初ゴールを叩き込んで2-0とリードを広げました。その後も繰り返しゴールをめがけて突進するブラジルの選手たちを集中してはね返し続け、ついになでしこジャパンは2大会連続のベスト4になりました。

あと2試合、北京に置き忘れてきたオリンピックの忘れ物を取り戻すなでしこジャパンの旅は続きます。次は大会前の試合で完敗したフランスと、サッカーの聖地ウェンブリーで対戦します。

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