重複障害と就労@IPS勉強会

第43回IPS勉強会で抄読を担当させていただきました。今回は「ワ-キングライフ」第12章でした。

重複障害とは、精神疾患をお持ちの方がもう一つかそれ以上の疾患/障害(多くは依存症であると考えられています)を抱えている場合のことです。「ワーキングライフ」では事例紹介の形で、そういった方が回復していくために働くことが大きな貢献をすること、その方に必要な支援を継続して行うことの素晴らしさが書かれていました。支援のポイントでは「依存症回復に関する支援を医療と一体になって提供する」ことの有用性が強調されていましたが、個別支援という意味ではIPSのプリンシパルに忠実に支援することであり、「重複障害をお持ちの方にはIPS支援の観点からすると特別な支援システムは必要ない」のだと改めて思いました。

自分が知り合うことおできた方のご了解を得て、その方への支援について少しお話しさせていただき、他所の研修でお質問いただくことのある「動機づけ面接」について自分の知る範囲でご紹介させていただきました。依存症からの回復には仲間によるサポートも重要ですが、実は重複障がいをお持ちでない方にも仲間が必要なのであり、弊法人の就業・生活支援センターが月1回開催の音頭を取っている「当事者グループ」のよさをあらためて認識する機会にもなりました。

 

多くの機関からご参加いただいた皆さまから、「新し学びがありました」「自分の支援している人のことを思いながら聞きました」などのフィードバックを頂戴して、自分自身の熱がまたあがっていくような良いひと時を得ることができました。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。家に戻ってから、久しぶりに自分用モチベーションあげスライドを1枚作りました。

弊法人で障がいをお持ちの方が働くこととと生活をよりよくするための支援を行っている障がい者就業・生活支援センターのコラムはこちらをご覧ください→http://www.hatarakikai.net/modules/column/

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。