IPS実践ツール集

先日、作業療法士を目指す実習生の指導をされている方が弊法人にお越しいただきまして、IPSブックレットシリーズ「就労支援マニュアル２」をご恵贈くださいました。IPS（Individual Placement and Support）援助付き雇用に関して本邦でご活躍中の皆さまによる共同執筆の「働くことの応援に役立つツール集」です。IPSはアセスメントなしで支援を開始する乱暴なやり口、という誤解を解いてくださる、今までとは違った見方によるアセスメントをどのように行っていくかが提示されている一冊です。私たちの行っている応援の方法はサーカスのように奇をてらったり、軽業のような才能を必要とするものではなく、地道というか、あたりまえの方法の積み重ねであることが示されていると思います。

ちなみに、第２章１０の「援助付き雇用フィデリティ尺度」は、自分の実践がどの程度エビデンスに基づいた方法に迫っているのかを振り返るために有用な方法だと思います。ちなみに、自分自身の実践を振り返ってみると、評価は「まずまず」でした。同じ職場にあってもキャリアコンサルタントはより高い点数がつくので、この尺度は個人の自己評価としてもできますが、職場全体の援助付き雇用に対する取り組みがあることで評価が上がるように尺度は設計されており、現場実践とトップを味方にすることの２つが要求されているように思いました。

この本はコンボのホームページから購入できます→https://x172.secure.ne.jp/~x172042/shop/main.cgi?mode=details&sid=1&gid=1S000086

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。