世界を変えたくはないか
- 2011.10.14
- 日記
とある休日、久しぶりに銀座に出かけました。そこにはアップルのお店がありました。
店の前には、先日亡くなったスティーブ・ジョブズ氏を悼むために多くの花束・メッセージ・そしてリンゴが置かれていました。
モノを作るだけでない、人の生き方についての新しい見方を伝えたジョブズ氏。彼を信奉する人々はアップル社の製品を使っているだけではない、その本質や物事の見方に傾倒しているのだということを聞いたことがあります。
私がジョブズ氏の人となりを知るようになったのは、プレゼンテーションの技術論を勉強しているときでした。その基本は「シンプル」「ストーリー性」そして「十分な準備」だと私は思いました。そして、その伝える内容は、最先端の技術についてではなく、「あなたの人生にこの品物がどう貢献していくのか」ということであったようにも思います。
技術だけでいえば、アップル社の作りだしたものを他のメーカーが作り上げていたことも可能だったでしょう。しかし、革新的な技術で本当に大事なのは、中途半端な質の向上でも、その効率性でもなく、「その技術は本当にあなた(わたし)を幸せにしてくれるものなのかどうか」のだと気付かされました。
だからジョブズ氏のプレゼンテーションは簡潔でわかりやすく、話しかけてくれるとともに、その情熱が伝わってくるようなものだったのかもしれません。
かつて、ジョブズ氏は当時ペプシコの社長だったジョン・スカリー氏(のちにジョブズ氏をアップルから追い出す経営者)をヘッドハントするときに有名なセリフを話しました。
「このまま一生、砂糖水を売り続けるのか。それとも私と一緒に世界を変えたくはないか」
さまざまな支援の技法が必要と考えられるメンタルヘルスの分野ですが、それぞれのアプローチについて努力をし身につけている人は多いと思います。それらを知った上で、さらに自分自身の視野を広げたり、異なったものとの間に自分自身の大切にしていることと共通したものがあるのではないか、と考えて行くことも重要だと思います。共通していることの中に本質がある、と考えて支援のあり方をシンプルに考えて行く先に、「リカバリー志向」や「一緒に解決を考えること」があるのか、それとももっと違う何かが見えてくるのか。。。世界を変えるためには、まず自分のクセのある見方に気づき、「内なる世界」を変えていく過程が必須であるような気がします。それまでの自分を変える勇気と、その原動力となる情熱を失わず、しごとを続けて行きたいと思いました。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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