キャプテンズ・ラン
- 2011.09.20
- 日記
テスト・マッチと呼ばれるラグビーの国際では、試合前日の練習は、コーチが指示を出して行う練習ではなく、キャプテンが練習の指揮をとり、明日の試合場面を想定しながら、どのように戦うのか、どれくらい戦う気持ちが高まったのか、という意志を確認することが慣例となっています。ひとたび実戦になれば、コーチの指示出しを待っているわけにはいきません。自分たちの力で困難を克服していくときに頼れるものは、身につけたスキルと体力、強い信念、そして仲間との信頼にほかならないのだと私は思います。
だからこそ現場にいるキャプテンを中心に15人が一つになって、自分たちの情熱を一つにし、チームとして意志を持つ必要があるのです。その意志を選手たちが自らの手でゆるぎない、強いものにする場が、キャプテンズ・ランなのです。
就労支援でもさまざまな困難が私たちを鍛えてやろうと、登場してきます。それを一つ一つ「持ち帰って」解消することが出来る場合だけとは限りません。優秀で力のあるコーチが常に指示してくれるとも限りません。うまくいった時の良い体験にひたっているだけで困難が過ぎ去っていくことはわずかでしょう。
私たちのしごとにおいては、トレーニングや机上演習よりも、仲間との実践・確認が必要な時がすくなからずあるのだと思います。大いなる目標に向けて熱い思いを高めるキャプテンズ・ラン。ラグビーワールドカップで予選プール2勝を目指し、2015年ワールドカップへの自動出場と2012年以降ランキング上位チームとのテストマッチを可能とし、日本以外のアジア1カ国が次回ワールドカップ出場可能となることを目標としている、我らがジャパンは、明日、トンガとの大一番を迎えます。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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