サッカーのある暮らし、ふたたび
- 2011.04.21
- 日記
東日本大震災でリーグ戦が中断していた、サッカーJリーグですが、いよいよきたる4月23日から再開が決まりました。この1ケ月という間、サッカーといえば、ほとんど海外リーグをTVで視聴する日々を過ごしてまいりましたが、待ちに待った日がもうすぐやってきます。
我らがヴァンフォーレ甲府も、4月23日にヴィッセル神戸を迎えてリーグ戦再開です。
場所は、ホーム山梨中銀スタジアム、キックオフは14:00です。
また、弊法人併設のベーカリー&カフェ 「ぱれっと」では、望月クリニックさまのご厚意により、スピードくじでS席ご招待を企画していました。次回のご招待は5月3日の対大宮アルディージャ戦に抽選で2名の方をご招待する予定だそうです。皆さま、どうぞお越しください。
そういえば、皆さまは「日本代表対Jリーグ選抜」でのカズのゴールを見でありながらもられましたか?
心が打ち震える、とは、ああいうゴールのことを言うんだと思いました。本当にすごい選手なんだな、と思いました。
今から17年前、日本人初のセリエA選手としてイタリアにわたったカズ。あげた得点はジェノヴァ・ダービーであげた1得点だけでした。鼻を骨折して、けして成功ではなかったイタリアから帰国し、その後復帰したJリーグで得点を重ねていったカズ。そして今年、日本代表から44歳でゴールをあげたカズ。
ヘディングの落としに反応して裏へ抜け出し、ゴールキーパーを抜いて、右のサイドネットに放り込んだカズはカズダンスのフルバージョンを披露して、力強く右の人差し指を突き上げました。最高にカッコイイ44歳でした。→
http://www.youtube.com/watch?v=3ZARRePDMh8&feature=related
このゴール、どこかで見たことがあるような気がしていましたが、こんなカズのゴールを見ることができました。→http://www.youtube.com/watch?v=kEvtn3n8R5g
イタリアでも日本でも、どんな試合でも自分の形をもっていて、そのベストパフォーマンスを行っていくすごさが伝わってきたような気がしました。
スーパースターと呼ばれているカズですが、ワールドカップには出場できませんでした。ですが、ブラジルでのプロ生活の初めから、いくつもの挫折と苦闘を経験しながらも、努力と継続から得た生き方というものをカズは持っていると思います。彼の凄みとは、目立つ場面でヒーローになる/持ってることではなく、いつまでも諦めずにチャレンジし続けていることなのだと思います。それは反骨心とか執念とかではなく、どこか無邪気でありつつも高い意識/プライドを私に感じさせてくれます。
「今さらカズなの?」と笑われることを知りながら、それでもピッチに立つ。どこかで遠巻きにされている自分に気がつくこともあるだろうに、自分に対する厳しい規律を忘れずに、ただ、ひたすらに大好きなサッカーに挑んでいる。これが凄みの根底にあるではないでしょうか。
あの日は本当によいものを見ました。自宅で思わず声にならない声をあげたのでした。
大災害によって、本当にたくさんのものが失われています。ただ、それでも、手の中にきっと可能性は残っていると信じています。サッカーや私たちの日々の活動ではすべての人を救えないのでしょう。けれども、見失ってしまった夢や希望や喜びを思い出して、エネルギーにして、日々を乗り越えていくことはできるのかもしれません。
不安感を他人に責任転嫁しても、あるいは自粛や同情や犠牲に没頭しても自分の無力さに疲弊していくだけなのかもしれません。それよりもまず前を向いてできることをしっかりやろう。大切な仲間である誰かと一緒に仕事して、勉強して、社会のことを思い、人を愛することをやろう。結果の白黒や勝ち負けではなく、ただ一生懸命に心に情熱を再点火して、とにかく自分にできることを、ただあきらめずにやっていく。それはサッカー選手も私たちも、何一つかわりはないことなのだと思います。
皆さま、私たちのヴァンフォーレ甲府を応援しに行きましょう。あきらめない選手たちの姿を見に行きましょう。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
-
前の記事
働いて元気になる!in柏 2011.04.19
-
次の記事
ふれあいコンサート 2011.04.22