希望は私を変える@ひまわり会

さる15日、住吉病院のご家族の会「ひまわり会」総会が開催されました。
今年は山梨県精神保健福祉センター所長の小石先生のご来席を賜りまして、会員であるご家族のお立場の皆さまとご一緒に1年の活動を振り返り、今後の方針を考えていこうという会でした。

 

今年はお呼ばれいたしまして、記念講演として「希望が私を変える」という話をさせていただきました。精神的な病いを経験されたご本人であっても、ご家族であっても、そして、今なお大きな災害の中に身を置いておられる北関東から東北の市民の皆さまも、それぞれの人は、自分自身の困難に向き合い、リカバリーして行くことのできる1人の人間として自ら考え行動していく存在であることをお話しました。そして、リカバリーに重要なものとは希望であり、希望を再び見いだし、思い出すことは精神的な病いがあってもなくても誰にでも大きな意味をもたらすのであろうことをお話しいたしました。

 

ご本人と同じように、ご家族もまずご家族ご自身のリカバリーを目指していただきたいことをお話しいたしました。精神的困難からのリカバリーに重要なものは何なのか、たとえばアメリカ・バーモント州でのアンケート調査では、世間並みの服装や食事、いわゆる支援者以外の人達との付き合い、地域の一員としての役割を果たすこと、などが治療や支援を受けること以上に意味があるという結果が示されました。メンタルヘルス・サービスのユーザーの一角としてのご家族も、それぞれの希望を思い出して、必要なサービスを創っていくことがこれからは必要なのでは、というお話をさせていただきました。講演が終わってからご質問やご意見をいただき、予定された時間を超過して、記念講演は終わりました。

弊法人では、より公益性の高い新しい活動について考える委員会を設置しており、さまざまな方のお力を得て活動をしたいと考えております。まず地域の方と触れ合うことと、今後の方向性について肌で知る機会を得ようと、5月に1回イベントを開催したいと考えており、ひまわり会の皆さまにもご支援をお願いさせていただきました。

ひまわり会総会にお集まりいただきました皆さま、県精神保健福祉センターの小石所長さま、スタッフの皆さまにお礼を申し上げます。

※プライバシー保護の観点から、写真の一部に修正を加えてあります。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。