自殺防止のための電話相談技能研修
- 2011.02.07
- 日記
先日、東京都福祉保健局保健政策部とNPO法人メンタルケア協議会の主催による、自殺防止対策の一環としての電話相談窓口「自殺相談ダイヤル~こころといのちのほっとライン~」(2010年4 月開設)に従事する相談員(非常勤)を育成するための研修にて、「精神病を持った人への対応」の講師をさせていただきました。今回の私の守備範囲は統合失調症と気分障害を主なテーマとしてのものでした。
会議室には多くの、意識の高い皆さまが参加されていました。前半部では統合失調症と気分障害についての症状・成因論・治療などについてお話しました(あと、ほんの少しだけアジアカップの話も)。精神科領域の病いだけではなく、近年では「ストレス-脆弱性理論」によって精神疾患の発症や再燃が説明でき、これは生活習慣病などを含む多くの慢性疾患とも同様の機序であることをご説明しました。
電話相談では、相手の方は、他の誰でも、どこでもない、その回線のあなただからこそ、話をしているのではないでしょうか、そしてその方とつながっている時をよきものとして共有するためには、まずは支援の立場の人のメンタルヘルスが重要であることなど、自分の例、他の方から習ったことなどを含めてお話させていただきました。
当日のアンケートは、集計が終われば私の手元に送られてくる予定ですので、またご報告できれば、と思います。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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