心の病と立ち直り
- 2010.05.15
- 日記
さる5月8日、「山梨いのちの電話」様の総会にお招きいただき、特別講演の講師をうけたまわる機会をいただきまして、山梨県青少年センターにて話をさせていただきました。今回もリバース和戸視聴覚室には多くのみなさまにお集まりいただきました。
まず、私から精神疾患の代表的な病いであるうつ病と統合失調症についての話をさせていただきました。そしてどんな人でもリカバリーすることができるということについてお話しをさせていただき、その後で今回は私の知人で元気で働けるようになった方からご自身の体験をお伝えいただきました。
私は講演会でリカバリーのお話しをして下さる方のお話しになる内容に手を加えることはしないのですが、今回もどのようなお話しなのかを知りませんでした。ところが、この方のお話では「希望」や「自分で自分のことを決める力を持つ」こと、「サポート」の大切さや「意義のある役割を持つ」ことなど、リカバリーの大切にしていることがたくさん語られました。
いただいたお原稿の中からお話の一部をご紹介させていただきます。
病気が発病し、相談する相手もいなく、ずいぶん辛い思いをしたものでした。今年で病気が発病して13年目になります。長い病院生活を送り、地獄を見たと思ったこともあります。
障害者雇用という枠の中で守られていますが、やっぱり健常の方とは違って、へこみっぱなしです。でも、この13年間で出来た友達や職場での担当さんに見守られて、私はこんなに元気に頑張っています。
ネバー・ギブ・アップ。それが今の私です。
何も信じられなかった時もありましたが、へこんでも、へこんでも、立ち上がることに決めました。残念ながら、希望を見出せない方もいらっしゃるかもしれません。私も自殺未遂を何度もしたので分かりますが、生きていると必ずいいことがある。どんな小さな幸せでもそれを忘れないでいてほしいと思います。
失ったものも大きいけれども、今は得たものはそれ以上に大きいと思っています。いつか、私も心悩む人の苦しみを分かってあげられる人になりたいです。そしてその苦しみの中から解き放たせてあげたいのが私の夢です。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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