「い」は癒しの「い」
- 2010.02.01
- 日記
石和温泉旅館協同組合様の会合にお招きいただきまして、旅館の支配人様やオーナー様たちにお話をさせていただきました。
いただいたテーマは「障がい者雇用」についてでした。石和温泉郷の素晴らしさと、精神的な困難を乗り越えてきた人たちの力を合わせて、広く様々な人につながっていくことが自分の喜びであることをお伝えできたでしょうか。
「障害者の雇用の促進等に関する法律」では「障害者雇用率制度」が設けられており、「常用雇用労働者数」が56人以上の一般事業主は、その「常用雇用労働者数」の1.8%以上の障がい者をお持ちの方を雇用しなければなりませんが、現在はこのカウントは精神障がいをお持ちの方にも「みなし」として適用されています。
「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、障害者の雇用に関する事業主の社会連帯責任の円滑な実現を図る観点から、法定雇用率を達成していない事業主から「障害者雇用納付金」を徴収しています。また、その納付金を財源として障害者雇用調整金、報奨金、在宅就業障害者特例調整金、在宅就業障害者特例報奨金及び各種助成金の支給を行っています。
制度の改正により新たに、今年7月からは常用雇用労働者数201人以上300人以下の中小企業事業主も納付金の申告、調整金の支給申請の適用対象となります。 また、週20時間以上30時間未満の短時間労働者を労働者数及び雇用障害者数に算されます。さらに2015年4月からは、常用雇用労働者数101人以上の中小企業事業主に納付金の申告等の適用が拡大されます。
障がいをお持ちの方を職場に迎え入れていただくことで、調整金を支出せずにすみ、種々の助成金を得ることができ、働く方と事業主様の双方にメリットがあると私たちは考えています。
さまざまな精神障がいをお持ちの方が、それぞれの方にあった職場で働くことができることをまずはお伝えして、話をさせていただきました。調整金や助成金について詳しくご説明する時間を失してしまいましたが、またお呼びいただければご説明したいと思いました。話の最後にお集まりいただいた皆様の温かい拍手をいただき、さすが石和はおもてなしの心に満ちていると感じました。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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