働くというよろこびin秋田
- 2009.10.23
- 日記
東北新幹線に乗って秋田に行ってきました。23日の午前中、秋田県精神障害者社会復帰促進事業研修会での講演にお招きいただいて、「働くというよろこび」のお話をさせていただいたのでした。
会場には多くの当事者の方、ご家族の方、関係者の方がいらっしゃって、私の話を聞いてくださいました。ご参加者のまとめを拝見しますと、登録者数が150名超ということで、会の規模の大きさに感銘を受けました。
今回の研修会のテーマは「輝いて生きるために」というテーマで、ウェルネスについての話題が自分の中でスムーズにつながっていくことを実感しました。最初に健康であることとすこやかであることはどういった違いがあるのか、というお話しをさせていただき、その後「リカバリー」というものについての私の見方をお伝えさせていただきました。そして働くことは人生のすべてではないが、リカバリーの重要な要素の一つであり、関係者の応援を得てのすてきなチャレンジになるというお話を、私たちの経験をまじえつつ、途中休憩も挟みながら、110分間にわたりお話ししました。秋田の地でも、お集まりいただいた方々のまなざしは暖かく、熱心に耳を傾けていただきました。
講演会終了後も、ご本人の方をはじめ多くのご質問をいただきました。一部を思い出してみました。
Q.インフォームドコンセントが大事だと思うが、どうでしょうか
A.本当にその通りだと思います。薬物治療の決定にも、積極的に参加して、自分の飲む薬について知り、より良い治療ができるようになると良いと思います。薬剤師が処方に関してご相談相手になるかもしれません。
Q.職親制度とIPSはまったく別のものであるように思うが。
A.弊法人でも、社会適応訓練の受け入れをしています。働くことの楽しさを実感できる機会として社会適応訓練を利用し、そこから働きながらステップアップしていくことは素晴らしいと思います。
アンケートはまだ集計しておりませんが、いただいたご意見の一部をご紹介します。
・カタカナの用語が高齢の私には解するに難儀であった
・とてもいい話でした。秋田でも働く機会を増やしていければいいなと思います。
・新しい時代の精神医療と、これからは当事者の自己責任が自分の人生を楽しく生きられるための
チャンスがあるのだということがわかった。
・いろいろと聞けてとても有意義でした。
・まさに、支援ではなく応援の時代になってきたのだ、と思いました。
・わかりやすい!
・働きたいと思っている方が働けないというストレスがあるということを知ってうなづいた。
私も働きたいと焦っているのでその気持ちがよくわかった。
・支援することと応援すること 捉え方一つで相手に与える意味が違ってくることを気づかされました。
・働きたいことだけが自立じゃないという言葉に、自立するのが自分のチャレンジなんだと気がついた。
・あまり興味がなかった。
お集まりいただいた皆さま、講演をサポートしてくださった皆さまに厚くお礼申し上げます。
講演後は、秋田の名物、稲庭うどんをいただきました。吉田のうどんとはまた違ったおいしさを堪能しました。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
(wrote:財団法人 住吉病院)
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