心理教育とは何か・その1

8月は夏休みをいただいていた院長講義が再開されました。9月のお題は「心理教育」です。せんだっての山梨精神科看護研究会でも話題に上っていたのですが、会議室は一杯になり、関心の高さがうかがわれました。

心理教育とはリカバリーを目指し、そのために重要なエンパワメントを創造できるような試みであるといえます。「知識のあるものが、知識のないものを正しい道に導く」のではなく、「みんなでどうやったら”なんだかいけそうな気がする”になれるのか」を会得するような実践といえるかもしれません。

   

心理教育プログラムには共通の枠組みがあり、情報を提供する「教育セッション」と、グループワーク(話し合い)を行って対処スキルの向上とストレスマネジメントを身につけることの2本立てが基本となっており、ケアセンターでのご本人への心理教育、月1回のご家族の集い、作業療法プログラムでの「よっちゃる会」も基本的にその構造によっていることをお話ししました。

心理教育のさらに実践的なお話は、9月の第2回講義でお伝えさせていただく予定です。内容は「心理教育・その2」です。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

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(wrote:財団法人 住吉病院