「未来は予測するものではない、選び取るものである」
という言葉に出会いました。
これは、有名なヨアン・ノルゴー(デンマーク工科大学教授/デンマークの原発拒否というエネルギー哲学を形成した学者)の言葉です。この言葉を目にしたとき、私はこの言葉に大きくうなずきました。
かつては先進的なことをやってきたはずの組織も、今は動きも鈍くなり、先進の歩みを止める時が来ます。老朽化した組織は柔軟性を失い、変化しつづける社会のニーズにも応えることが困難になってきているかもしれません。しかも、改革のための新たなプランは頓挫したままです。ハードはとにかく、ソフトは日々変化してもよさそうなものですが、ますます忙しくなる日常の業務をこなすことで精一杯で、それすらままなりません。
そんな組織の状況に対して、危機感を敏感に感じ取った若い人から「この組織は一体どうなっていくのでしょうか?」と聞かれるかもしれません。
もしも、私がその質問を尋ねられたならば、そういったとき、「どうしてそんな他人事みたいなことを言うの?」と思うでしょう。「それよりあなたはどうしたいの?あなたがどういう組織にしていきたいのかじゃないの?」と聞き返したくなると思います。
誰かがなにかをしてくれる。この組織は何かが変ればうまくやれる。組織が変ってくれればなんとかやれる。。。。サッカーのクラブに対してそういう考え方をしていた時期がありました。だけど、本当は「自分がなにをしたいのか。自分はなにをすることができるのか」は常に心に持っていなければならないのではないでしょうか。
だって、他人任せにしていたら「2部に落ちちゃう」かもしれないんですから。