夏越の大祓い
- 2019.06.30
- 日記
住吉神社では、毎年、夏季大祭(御田植神事)を控えたこの時期、随神門の正面に茅の輪(ちのわ)という、茅草(かやくさ)で作られた大きな輪が設置されています。これは「夏越の祓」(なごしのはらえ)と呼ばれる儀式に使われるものです。
夏越の祓では「茅の輪潜り(ちのわくぐり)」が行われます。住吉神社でも笹の葉を建てて注連縄を張った結界内に茅で編んだ茅の輪を氏子が正面から最初に左回り、次に右回りと八の字を描いて合計3回くぐることで、半年間に溜まった病と罪穢れを落とし残りの半年を無事に過ごせることを願うという儀式です。
由来としては『釈日本紀』逸文の『備後国風土記』に記されている疫隈国、素盞嗚神社の蘇民将来伝説があげられ、武塔神の指示により茅の輪を腰につけたところ災厄から免れ、武塔神は自らを速須佐雄と名乗り去っていったと書かれているところからきているようです。
私も茅の輪のところに掲示されているご作法にのっとり、茅の輪くぐりをして本年前半の罪穢れをお祓いしていただき、令和元年の残り半年に思いを新たにさせていただきました。
なお、茅の輪の”茅”を引き抜き持ち帰ってお守りとする俗信がありますが、本来は茅の輪をくぐった人たちの罪や穢れ・災厄が茅に遷されているため、茅を持ち帰ることは他人の災厄を自宅に持ち帰ることになるので避けるべきとされています。
甲斐之国住吉神社様のHPはこちら→http://www.kai-sumiyoshijinja.jp/index.html
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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