こらーる・たいとう
- 2019.06.06
- 日記
NPO法人こらーるたいとうさまは、東京都台東区にある、”ソロではなく、みんなで協力し合って美しい音楽をそっと響かせていたい”という思いのもと、1998年8月に開設された団体です。身体障がいを持つ人々、知的障がいを持つ人々、一般市民とともに運営している精神障害者ピアサポートセンターです。
活動としては、障がいを持った人々が、地域で豊かな生活をおくれるよう、ピアサポート、自立生活プログラム、権利擁贋、介助者育成、研修会などを行い、就労継続支援B型事業「ピアレストランこらーるカフェ」を設置運営しています。
主な事業としては、
★ピアサポート:年齢や役割を超えて対等に時間を分け合い、役割交代をして“私”を
主語に”私の感情”をありのままに開放して、秘密厳守するぴあ・カウンセリングを
手がかりに仲間同士の生活・生きがいを支援し合っていきます。
★権利擁護:精神障害者を中心に、障害を持つ人々、高齢者、女性、子供は、権利
侵害にあいやすい状況におかれています。 本人も権利侵害とは思わず、“私が
悪いのだ”“私のせいだ”と問題を背負い込んで生活している場合が多いのです。
私たちは施設・病院・地域でおきている権利侵害に対して、本人自身をエンパワー
メントして、一緒に解決していきます。
★自立生活プログラム:私たちは、自分を好きになってくると、生活のすみずみに
人間としていろいろな権利、責任があったのだと気がついてきます。同じテーマ
を持って生きている仲間、同じ障害をもって生きている仲間に会うことは、私たち
に回復をもたらし、元気にしてきました。そして、楽しいこと、豊かな体験をいっぱい
して、過去にひきづられる“私”から、今日を生きる“私”、明日を切り開く勇気を
持つ“私”お互い変化していきます。自立生活プログラムは障害や生き方や権利や
好きなこと好きな人などについて安心して語り合える場であり、実際においしい
ものを作ったり、楽しい演奏をしあったり、絵を描いたりする場です。
また、退院準備、自立生活を支援する活動も自立生活プログラムです。
★介助者育成・派遣:具合悪いとき黙って横にいてくれる人、私が悲しいとき一緒に
泣いてくれる人、私が嬉しいとき一緒に笑ってくれる人、私がしかられるとき、一緒
にしょげてしかられてくれる人、私が一生懸命ふきこんだ音楽を一緒に聞いてくれ
る人……精神障害者の自立生活にも介助者が必要です。私たちの介助者は、
私たち自身が育成していく責任があります。そして一緒に私たちの自立生活を
エンジョイしていきたいと願っています。
住吉病院では、病棟読書会で、こらーるたいとうの”BILIEVE”を読ませていただいています。人として対等につきあうことの重要性、それなしにリカバリーは生じてこないと思います。そして、「社会的入院から地域へ」は精神的困難の経験がある人々によるピアポートの素晴らしさが実体験をお持ちの方の語りを通して伝えてくれます。その目指すものはポプラの会さまにも似ており、サポートハウスとびらの理念にもつながるような気がします。
こらーる・たいとうさまのHPはこちら→https://www.koraru-taitou.com/
サポートハウスとびらでは、きたる7月6日(土)にオープニングパーティーを開催し、その際にNPO法人こらーる・たいとうの代表の方からも講演をしていただけるということです。皆さま、どうぞお楽しみにお待ちください。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
-
前の記事
同じところを目指している先輩たちと出会う 2019.06.05
-
次の記事
ご意見箱のより良い利用のために 2019.06.07