カナダにおけるハウジングファーストのレビュー

Aubry T, et.al.:Housing First for People With Severe Mental Illness Who Are Homeless: A Review of the Research and Findings From the At HomeChez soi Demonstration Project.
CanJPsychiatry 2015;60(11):467474
最近、精神障がいをお持ちの方の社会生活についての支援法の一つとしてのハウジングファーストについて学んでいます。インターネットで検索していたところ、カナダでの実践のレビューを見つけました。

目的:このレビューの目的はハウジングファースト(HF)のこれまでの研究論文のレビューを提供するために重い精神疾患精神病(SMI)を持つホームレスの人々 ホームレスであることおよび、最近完了したアットホーム(AH)-Chez soi(CS)デモンストレーションプロジェクトの結果を示すことである。
HFはコミュニティ精神衛生サービスにおいていかにしてSMIを持つ人々がACTあるいは積極的ケアマネジメントによって普通の住まいで生活できるようになるかのパラダイムシフトを提示する。
方法:AH-CSデモンストレーションプロジェクトは、ランダム化された対照研究として2009から2013までの5カナダ都市で行われた。さまざまな方法が用いられて、1158名のHFプログラム利用者と通常のケアを受けた990名の遂行結果が調査された。
結果:アメリカにおいて行われた初期の研究は、HFが有望なアプローチであり、人々がホームレスの状態を急速に脱出することについてより良い結果をもたらすとともに安定した住まいでの生活に定着させることを示した。AH-CSデモンストレーションプロジェクトによる知見はHFはそのフィデリティを損なうことなく、異なった環境や異なった人々にうまく適用させることができると示した。
HFを受けた人々は通常治療を受けた人々に比べてより優れた居住成果を達成し、またより速い社会機能とQOLの改善を得た。
結論:知識を翻訳する努力がAH-CSプロジェクトのポジティブな結果と教訓を広め、HFアプローチがカナダ中でスケールアップするために企画された。

この論文はインターネットでフリーアクセスとなっています→https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4679127/pdf/cjp-2015-vol60-nov2015-467-474.pdf

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