湯治紀行@ラドン健康パレス湯~とぴあ

国道20号線沿いに甲府昭和ICから韮崎方面にすすんだ甲斐市竜王に「ラドン健康パレス湯~とぴあ」はあります。ホームページではhttp://www.u-u.co.jp/ここは「アクアプラザ」という16種類のお風呂が売りだということですが、私が行った時には「ラドン風呂」の3種類しか」営業していませんでした。フロントの方によると現在修理を頼んでいるとのことでしたが、施設もかなり老朽化しており、かつて弊ブログでご紹介したこともある、今は廃業してしまった黄金温泉を思い起こさせます。

  

ちなみに、映画「東京タワー」のロケがこの施設で行われていたのだそうです。なんというか、昭和の風情が満載の建物です。かくいうこの施設も、私が県立北病院に勤務していた昭和の最後の頃は、TVコマーシャルも流れるような、はやりの健康ランドでした。

この施設は日本で初めてラジウム系の天然温泉と人工ラドン温泉を組み合わせた珍しいものだそうですが、玄関を入ってすぐ左側に実にたくさんの「ラドン発生装置」が設置されていました。ちなみに現在はキャンペーン期間中だそうで、入浴料は500円と、大変利用しやすくなっています。この値段ですが、ボディソープとリンスインシャンプー、ドライヤーとヘアブラシが備え付けてあります。

  

地下1000メートルから自噴してあがってくる温泉は泉質は含重曹食塩泉だそうで、薄暗い浴室は床も浴槽内もぬるぬるしています。ここは100%かけ流しだそうで、加温されているものの加水はないようです。硫黄と金気まざったにおいのお湯は泡つきもあり、身体が温まります。お湯の色は黄茶色で透明です。浴室は大浴槽、水風呂と別室ラドン浴場の構成になっていますが、浴室に入ったところにある大浴槽の湯出口は天井付近の高さから落ちていて、打たせ湯のようになっています。源泉カランにはコップも設置されていてラドン温泉を飲泉できるようになっています。ただし、温泉の持ち帰りは一升につき500円との表示がされていました。
ラドン浴場はラドンを空気吸入できるように低い天井でミストサウナのように湯気が立ちこめていましたが、こちらもかけ流しになっていました。

泉質:天然ラドン温泉、食塩泉(緩和性低張温泉)
泉温:37.2℃
pH:7.8

レトロな雰囲気ですが、良質のお湯が楽しめる温泉施設です。女性や若者のリピーターは少なそうですが、黄金温泉が廃業になってしまった今日、頑張ってほしい温泉施設です。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。