働いて元気になる!日精看スタートアップ研修
- 2013.05.19
- 日記
ここ数年、日本精神科看護技術協会の研修会で精神疾患論の講義を担当させていただいています。1日という短い時間ですが、精神疾患を概観してお話しし、最近のトピックスを付けくわえさせていただいています。今回もスタートアップ研修会(旧称:基礎精神科看護研修会)「精神障害の診断についての考え方/様々な精神障害/成長発達段階における障害(精神疾患論)」としてお話しさせていただきました。
研修会場には熱心なベテランの精神科看護師の皆さまが90名超いらっしゃっており、学びへの関心の高さを感じました。就労支援はIPS(Individual Placement and Support)援助付き雇用についての話をしたのですが、最近は「まったく聞いたことがない」という意見をいただきつつも、「始めました」「始めたいと思っています」などの声をうかがえるようになり、就労支援の仲間の全国的な活動がじんわりと定着してきていることを実感しています。
恒例によりまして、とらせていただいたアンケートのうち、掲載のご許可をいただいた方のご意見の一部をご紹介いたします。今回、非常にたくさんの暖かいメッセージをいただき、私自身がとても勇気づけられました。
・働いている人たちの笑顔がとても印象的でした。今後、自分も就労支援にたずさわって行きたい。
・ビデオを見て感激しました。人の可能性は、他人には分からないことが沢山あると感じた。
・退院がゴールではなく、出発点だということ、私たち病院で働く者の意識を広げていきたい。患者
さんがかわらない、との思いは、看護職の考えが変わらないことだと思いました。
・あの笑顔を私達が与えられる様、少しずつ働きかけていきたいと思いました。
・偏見も多いと思います。サポート体制がしっかりしていることが大切だと思います。
・当院でも少しずつではあるが障がい者雇用が増えつつあり、入院中に「仕事をしたい」とよく聞く
場面がありすすめるようになったが、周りのフォローが少なく、困ることがある。
・アウトリーチの政策について知りたい。
・当院でも就労支援に力を入れています。アウトリーチも導入しましたが、IPSの概念はまだ少い
状況です。実際、体制も不充分なところがあります。しかし、個人的に今回の講義を聞き必要性
は実感しました。今後この知識を活かしていき、達成させていきたいです。
・その人が何をしたいのか、という声にできるだけ耳をかして、力になりたいと思いました。
・最后の映像、感動しました。健常者と何ら思いは違わないんですよね。出来ない事を共にかなし
むより、どうすれば出来るか希望を共に持ちたいと思いました。
・病状やスキルを見ていると、できると思うのに、意欲がないことが残念なケースが非常に多いです。
・今日の講義と最后のメッセージ集をみせて頂いて、その人がその人らしい生活ができるように
少しでもできる事をしていきたいと思いました。
・講義の中で「他に病気を持っていても働いている人は沢山いる」という視点にはっとしました。
病棟看護師の狭い視野になっていたこと、特別なこととしてのかたよった考えになっていたこと
に気づきました。
・その人の生活時間に合わせて就労を考えていく、という考えがとても参考になりました。
・人にはできることとできないことがあるので、働く意欲さえあれば(働いて)いいことだと思います。
・今回、IPSの話を聞かせて頂き、大変良かったと思いました。
・障害者の就労支援は夢と情熱とサポーターが必要であり、サポーターも夢と情熱をもって支援
することが重要だと思いました。
・当院でもピアサポートシステムで実際働いていますが、みなさんイキイキと働いています。患者
さんの対応もとても優しいです。
・IPSの就労の為の物が自分の病院ではないので、できたらいいかなと思いました。
・感動して涙が出そうになりました。利用者の想いが伝わってきました。
・当院でも障がい者雇用で3名働いています。
・今回、講義をきいて”働くこと”ってあたり前のことなんだと、障がい者だからムリなことはないと
少し考え方が変わりました。患者さんの働きたいという思いを大切にしたいナと思いました。
・自分にも何か患者さんにとって生きがいになるようなことをできたらいいなと思います。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
-
前の記事
湯治紀行外伝@三井ガーデンホテル京都三条 2013.05.17
-
次の記事
湯治紀行@談露館 2013.05.22