湯治紀行@中巨摩広域老人福祉センター

昨年、第1回ヴァンフォーレカップの会場となった中央市勤労青年センターのすぐそばに中巨摩広域う老人福祉センターがあります。ここも公共施設とはいえ、あなどれないお湯に入ることができます。

 

ここは地域のご老人の集う施設ですので、入浴時間は9時30分から15時30分と、夕方が早い店じまいです。私が行った時も「3時半で終わっちゃうよ~」と受付のおじさんが声をかけてくれました。入浴料金ですが、旧中巨摩郡構成市町村の60歳以上の方は100円、同地域の18~59歳は200円となっています。区域外の人の料金設定はそれより高く、甲府市の私は500円でした。浴室にはリンスインシャンプーとボディソープが備えつけられています。

 

成分表を見てみると、泉質は単純泉(緩和性低張性温泉)で、泉温は34.3度、pH 7.5の源泉が地下720メートルから毎分290リットル湧出しているということでした。

男湯は内湯と露天風呂があります。内湯は5~6人が入れるタイル張りですが、人数に対してちょっと手狭です。浴槽には透明感のある茶褐色の甲府盆地のおなじみモール湯が41℃に源泉加温と塩素投入されてかけ流されています。ただ、浴槽からのあふれ方はあまり多くないようでした。湯船の中ほどがジャグジー使用になっていて、気分よく入れます。

 

しかし、このセンターで特筆すべきは15人程度が入れる岩風呂の露天風呂です。ここhば加水、加温、循環、いっさいなしの、100%源泉の掛け流しでした。ちなみに湯温は32度。ぬるい感じなのですが、茶褐色のお湯は細かな気泡がいっぱいで、身体中が泡に包まれました。湯口は打たせ湯のように大量のお湯が投入され、投入の勢いともあいまって大量の泡でとてもいい感じでした。浴感は重曹泉のようなヌルヌル感はあるもののさっぱりしており、岩を背につかっていると徐々にじんわりと身体があたたまりました。ただ、冬場にはやはりちょっとつらいかもしれません。

これだけのお湯ですが、脱衣所は思いのほか狭く、棚しかない造りで、かごが足らない状態でした。込み合うのはこのお湯ならば仕方がないかもしれません。私の個人的な好みとしては、 にせまる良質の公共温泉だと思いました。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。