働いて元気になる!@山精協「事務職員研修会」

さる9月25日、平成24年度山梨県精神科病院協会・事務職員研修会で同僚と一緒に就労支援についてお話をする機会をいただきました。

  

今回もIPS援助付き雇用のお話しをしましたが、医療機関にもさまざまなしごとが内在されており、一時は医療サービスを利用する立場におられた方が一般の職員として私たちと一緒に働けるようになることによって、私たちにも学べるものが多いことをお伝えしようと思いました。就労支援を実践するにあたっては「自らが、精神疾患をお持ちの方と同じ組織の中で同僚として一緒に働いている」体験のもつ説得力は大きいと考えていることもあり、法人内での雇用に関しても触れさせていただきました。

  

弊法人では精神科診断名を持っているスタッフがいて、障がい者枠を利用して働いている人もそうでない人もいますが、業務内容も支援の仕事や看護補助、環境整備、ベーカリーなどいくつかあり、精神的困難を経験していない人と同じ職場で勤務していただいています。勤務時間数も人それぞれで、年金を受給しながら、体調面を考慮しながら勤務されている方や、ご家族との時間を大切されて短時間での仕事につかれている方、経験をご自身の強みととらえ、オープンしながら働いている方、さまざまな選択肢を自分でチョイスして就職場面ですりあわせを行った結果同僚としてお迎えした人たちが働いています。

その同僚たちの中から、業務の中で事務仕事を受け持っている方に「私の伝えたいこと」というテーマを決めていただいて話をしてもらいました。いつもながら、メッセージについて事前に確認することをせずに聞かせていただきましたが、ご家族への思いをお聞きして胸が熱くなる思いがしました。

恒例により、いただいたアンケートの中からご紹介いたします。

・働く姿を見せてもらうことで、こちらが学べる事、感じる事は多いのではないかと思いました。
・就労支援の取組について、実績に驚くとともに、大変、勉強になりました。当院の取組の中で、
 自然に諦めていたこと等に気付かされました。
・支援者側としても必要な知識を持ち、多職種連携したい。
・とてもわかりやすく勉強になったので、もっと多くの方に聞いてもらいたいと感じた。
・働くことが活力の原点となる考え方は新鮮だった。
・当院でも、社適及び職員として雇用をしています。さらに障害を持つ方が安心して提供できる
 事、就労を支援していきたいと思います。それぞれの地域で就労支援が充実することを望み
 ます。
・理念があり、実践があり、すばらしいとりくみだと思いました。
・障害があるかないかはあまり関係ないのかなと思っております。働く事、生きる事、そんな事を
 大切にできればいい様に思っています。
・積極的に働いて欲しいと思います。障害者だからという思いはありません。 
・働くことの喜びを忘れている自分に気がついた思いです。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。