富士山のかさ雲

昨日、山梨の精神保健を考える会の定例会に向かう途中、台風一過のすっきりした夕やけ空に染まる富士山にきれいなかさ雲がかかっていました。

富士山にかかる雲は、昔から天気を予想するときのよい目安になってきました。富士山にかかる雲のパターンから、ふもとに暮らす人々は天気を予測してきていて、その代表的なものの一つにかさ雲があるそうです。「富士山が笠をかぶれば近いうちに雨」「ひとつ笠は雨、二重笠は風雨」などの言い伝えがあります。実際にどうなのかというと、かさ雲がかかった24時間後までに雨となる確率を季節別にみると春・秋は約70%、夏は約75%、冬も約70%と、かなり信頼性が高いと言えるものだそうです。とはいえ、実は、かさ雲のかかり方で天候はまたちがうとされており、山頂に雲がかかっているタイプは雨、山頂と雲の間に隙間が見える「はなれ笠」は晴れ、笠が折り重なっているように見える「よこすじ笠」は今日風雨になるそうです。

今は現実がそうではないけれど、あるパターンが起こったら、その後に一定のよくない変化が起こるという確率が高いのであれば、よくないことが起こる前にそのサインを知り、どのような対処をしておくかのプランを決めておくことができます。昔の人々の知恵としての天気予報とは経験を持ち寄って工夫をこらし、「備えあれば憂いなし」の生活をするツールでした。その精神はWRAP(元気回復行動プラン)の注意サインとその対処法を知ることと似ている、と思いました。

※やりま商会、こと「山梨県の精神保健福祉を考える会」では7月7日・8日の両日山梨県立大学飯田キャンパスにおいて、コープランドセンター認定ファシリテーター2名によって、WRAP(元気回復行動プラン)の2日間集中クラスを主催することになりました。先着15名でお申し込みを受け付けていますが、まだ若干残席があるそうです。
詳しくは「山梨県の精神保健福祉を考える会」のブログをご覧ください→http://yarimashoukai.blogspot.jp/2012/05/wrap.html

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