House Calls 心からのお見舞い

医療道化師(ホスピタル・クラウン)として、笑いで人の心を癒し、笑う人も笑わせる人も健康になることを実践し続けているパッチ・アダムスの翻訳本を読みました。邦題は「心からのお見舞い」ですが、原題は”House Calls”、直訳すれば「往診」です。

医師パッチ・アダムス、本名ハンター・アダムスは1945年5月28日生まれ。パッチは、日本語でいえば「ばんそうこう」。ばんそうこうアダムスのニックネームは、映画「パッチ・アダムス」によれば、パッチが若いときに入院した精神科の病院にいた富豪の患者から、こうあだ名をつけられたことになっています。1967年バージニア医科大学入学にた彼は1969年頃父親と叔父を相次いで亡くし、愛する人の死に直面。人生に絶望し、深い悲しみに塞ぎこんで、自殺未遂の果て、精神病院に入院しました。しかし、そこで、彼は「愛と笑い」のある医療者を目指すようになりました。その後医師となり、「愛と笑い」を実践するために周囲の冷たい視線にもめげずに活動するパッチは、病院や医療制度の理不尽さに心を悩ますようになり、笑いで人を癒す無料の病院を作ろうと、ゲズンハイト・インスティチュートを作り、活動しています。そして多くのサポーターが志を同じく活動しています。

【パッチの7つの信条】

1.ひとをケアする理由はただひとつ。人間を愛しているからです。
2.ケアは愛を動詞化する。ケアは概念ではなく、行動です。
3.ひとを思いやるという人生を送ることによって、あなたは自分のなかで一番深い平和と安らぎを
  得る。
4.良い意味のお返しをすること(良きカルマを積む/カルマからの解放)。例えば、米国がアフガンに
  爆弾を落とし始めたとき、私はアフガンの人々を愛したいと思い、即座に現地に飛んだ。
5.平和のためにクリエイティブになる。例えば、死の床でアメイジング・グレイスを歌う。
6.情熱を持ち、不可能だと思っていた夢を見る。
7.ひとをケアすることは、科学的見地からしても、あなたのためにいいことがある。
上記は、日本に講演の為来日した際に、ケアに対するパッチ・アダムス本人の発言から。

(wikipediaより引用)

「笑い」が医療的に免疫系に本当に良いのかどうかはエビデンスが確立したものではないと思いますが、人を笑わせると自分も元気になるし、「笑い」とともに「希望」を伝えることが診療の手助け、というか対人関係の結びつきをよくするためには重要な気がします。いずれにしてもこの本は、原題の「往診」を、希望と愛を届ける活動としてみようとする人々に有益であると感じました。それほどの学びに満ちた本だと思います。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。