緑はリカバリーの色

  

私が以前勤務していた医療機関は東京ヴェルディのクラブハウスのある市のお隣の市にありました。このクラブは1969年に日本で初めてのプロサッカークラブとして創設され、Jリーグ年間優勝2回、天皇杯制覇5回を誇るクラブです。かつてヴァンフォーレ甲府が2001年に経営難から存続問題に発展したころ、私はスタジアムで署名に協力したことがありました。そして時は流れて、今年、東京ヴェルディは前年の日本テレビ撤退から存続の危機にたたされました。今年度を引きついだ社長による資金獲得が当初の想定を大きく下回り経営再建が破たんし、Jリーグが直接クラブを運営するという緊急事態の中、11月までにスポンサーがみつかなければ伝統あるクラブは消滅することが決まっていました。

そんな中、10月19日、東京ヴェルディはゼビオ株式会社と8000万円×5年間=総額4億円の大型スポンサー契約を結び、さらに個人出資者含む複数の新規出資者を獲得することが確定し、Jリーグ理事会ではこの報告を受けて来シーズンも東京ヴェルディがJリーグクラブとして存続することを承認しました。

もちろん、まだ正式に新しい経営陣を発表するに至ってはおらず、これからは安定的した経営を続けることが前提であることは言うまでもありません。東京ヴェルディは、かねてより優秀な人材を輩出する下部組織を持っており、将来性豊かなクラブではありますが、まだ新しい経営体制がどのような手腕を発揮するのかは未知数です。

まだ 浮かれるには早過ぎると思いますが、Jリーグ発足当初に一世を風靡したかつての名門ヴェルディがようやく将来に向けスタートラインに立てたことは1人のサッカーを応援する人間として非常に喜ばしいニュースです。
ヴェルディサポーターの皆さんおめでとうございます。たとえ大木が倒れ息が絶えたかに見えても、その幹から新たに芽吹くさわやかな緑色はリカバリーの色だと信じています。

  

ヴェルディがJ1に再昇格した年に見た、スタジアムを舞う緑の折り鶴

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。