インタープリター

最近、私はいろいろな場所でメンタルヘルスの困難を得た方々が自分らしく、生き生きともう一度自分の人生を歩んでいかれることを見聞きした話を聴いていただける機会に恵まれるようになりました。これは講演や研修会にお呼びいただいたり、準備をしていただいているつたない話を聴いていただける皆さまのご尽力とご支援によるものであり、関係の皆さまには厚くお礼申し上げます。

そういった際に、私は「講師」であったり「ファシリテーター」であったり、「インストラクター」であったりするのですが、なにかしっくりしないものを感じることがありました。

そんな中、先日出会った方から「インタープリテーター」という立ち位置があることをインスパイアさせていただきました。ウィキペディアによると、インタープリター(interpreter)とは、もともと環境教育を行う分野から発祥したもので、自然と人との「仲介」となって自然解説を行う人を指すものだそうです。そしてインタープリターの行う活動はインタープリテーションと呼ばれます。

私はインストラクターは、知識や技術を伝える人だと思いますし、ファシリテーターはワークショップなどの運営や進行をおこなって参加者自身の気づきを促す人だと思っています。講師は知識を語る人なので、私の中ではインストラクターに近い存在です。
それに対してインタープリターは自然やさまざまな物事について解説する役割の人ということになります。

インタープリター本来の英語での意味は、「翻訳者」ですが、主に自然環境の学習場面では、「解説員」と考えられています。単に技術や知識を伝えるだけでなく、自然の仕組みや物事について解説する人という意味だそうです。その活動内容は次のようなものとされています。

・単なる情報の提供でなく直接体験や教材を通し、事物や事象の背後にある意味や関係を明らかに
 することを目的とした教育活動 (フリーマン・チルデン)

・触れるのも(事実やもの)を通して、触れないもの(意味)を伝えること(米国立公園局セミナー資料)

・インタープリター自身が感じている環境の美しさ、複雑さ、多彩さ、相互関係に対する感受性や驚き
 の感覚を、来訪者が感じるのを手助けすること(ハロルド・ウィリアムス)

私は自分が見聞きしたこと(メンタルヘルスの困難を得てもひとは回復することができる)を伝えて、相手の人の中にある希望に光が当たるようになってほしいと思って活動していましたが、インタープリターの仕事が環境や自然のことを説明する分野だけではなく、それぞれの人が自分の体験から得たものを、目の前の人にメッセージとして伝えることなのであれば、私はメンタルヘルスの分野でこのような役割の人でありたいと思います。

そして私は私の良く知る分野においての「回復と希望」のインタープリターになりたい、なろう、と思います。とはいえ、まだどうやって資格を取得するのかはわかっていないので、これは新しい挑戦になるのでしょう。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。